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熱海図書館で企画展示「熱海の桜と牧野富太郎」 ドラマ「らんまん」に関連

熱海市立図書館で開かれている企画展示「熱海の桜と牧野富太郎」

熱海市立図書館で開かれている企画展示「熱海の桜と牧野富太郎」

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 牧野富太郎に関連する資料や書籍を展示する企画展示「熱海の桜と牧野富太郎」が現在、熱海市立図書館(熱海市上宿町)で開かれている。

生前の牧野富太郎(関連画像5枚)

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 牧野富太郎(1862~1957年)は、4月から放送が始まっているNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデル。熱海市内各所に植わる早咲きの桜「あたみ桜」を鑑定した学者といわれ、同館には牧野富太郎が書いた書籍や資料が残る。今回は、同館の企画展示コーナーに牧野富太郎の書籍や逸話、あたみ桜に関する資料を展示する。

 同館館長の小林啓一さんは「ドラマを機に牧野富太郎やあたみ桜について知ってもらえればと企画した」と話す。

 展示では、1946(昭和21)年発行の牧野富太郎の書籍「続植物記」の一節を抜粋して紹介。「私は伊豆の熱海の繁栄策の一つとして、以前から考えていることがある。それをもし熱海の人士が実行するならば、これは確かに熱海の利益である。そしてその花時に際しては、東西南北のお客を熱海に吸い寄せることができると信じて疑わない。すなわちそれは上の寒桜と緋寒桜(ヒカンザクラ)とを利用することだ」などと書かれ、早咲きのあたみ桜を観光客の誘致に利用すべきと提唱していたという。

 牧野富太郎と熱海のつながりを紹介する掲示やあたみ桜の調査・研究をしていた忍田中さんのスケッチの展示のほか、植物に関する書籍の貸し出しコーナーも設置する。小林さんは「植物や牧野富太郎に関連する本の貸し出し数が増えている。今後、ドラマの登場人物に関する展示も増やしていく予定」と話す。

 同図書館の開館時間は9時~18時。月曜・祝日休館。展示は観覧無料。5月21日まで。

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