宿泊施設の開業が続く熱海市東海岸町で計画される新規ホテルの建築について5月11日、近隣住民向けの説明会が開かれた。
建設を告知する看板を設置した国道側・新規ホテル開業予定地(関連画像4枚)
近隣住民向け説明会は、「熱海市まちづくり条例」に基づくもの。建設予定地は、JR熱海駅から徒歩5分ほどの場所にあり、現在は森林と更地になっている。敷地面積は3520平方メートル。敷地北側は県道に、南側の一部は国道135号に、それぞれ接する。
建築主は中部電力グループの不動産デベロッパー「日本エスコン」(東京都港区)。全国で宿泊施設やマンション、戸建住宅の建設などを手がける。最近では、北海道日本ハムファイターズの新球場のネーミングライツを取得。「北海道ボールパーク」に3月に開業した「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールドホッカイドウ)」を含む周辺の開発を手がけている。
建築計画によると同社は、取得した敷地内に地上18階、地下1階のホテルを新しく建てる。客室数は142室で長期宿泊者の利用を見込んだコンドミニアムタイプを予定するという。温泉大浴場やサウナ、立体駐車場などを備える。建物4階部分に当たるホテル入り口は、県道側に設ける。
延べ床面積は1万9522平方メートル。建物の高さは59メートル。着工は12月初旬で、完成を2027年12月以降としている。
現在、熱海は宿泊施設の開業や建設ラッシュを迎えている。海に臨む東海岸町では昨年9月に「熱海パールスターホテル」が開業したほか、隣地では「ラビスタ熱海(仮称)」の建設が進む。コロナ禍からの観光需要の回復とインバウンド(訪日客)を見込んだ業容拡大が続く。