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熱海の老舗「古屋旅館」、リモートアウトソーシング導入で職場環境整備

古屋旅館の内田宗一郎社長(左)とナレッジ・ストック代表の渡辺早紀さん(右)

古屋旅館の内田宗一郎社長(左)とナレッジ・ストック代表の渡辺早紀さん(右)

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 熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」(熱海市東海岸町)が4月、一部予約データの入力作業をリモートで外注化する取り組みを始めた。

デジタル推進により業務改善を進める老舗温泉宿「古屋旅館」(関連画像2枚)

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 1806年に創業し、熱海では最も歴史がある老舗の温泉旅館とされる同館。宿泊業界が抱える慢性的な人材不足の課題に向き合い、業務のデジタル化などを通じて職場環境の整備に数年前から着手している。

 旅行サイトなどと連携している予約システムでは、利用客データや宿泊データなどは顧客システムに自動連携しているが、備考欄に記入されたアレルギー情報や要望事項は反映されないため、同館従業員がデータを一件一件目視で確認する必要があり、記入があると手入力していた。同館の内田宗一郎社長は「限られた人員で運営する旅館にとって時間的な負担と入力ミスできないという精神的負担が大きかった」と話す。

 今回、リモートアウトソーシングを導入することで社内の負担を減らした。業務アウトソーシング企業「ナレッジ・ストック」(三島市)のスタッフが予約データをリモートで確認し、備考欄に記入がある場合はリモ-トで入力できるフローに変更した。2月からセキュリティー対策や運用マニュアルの整備を進め、試用期間を経て今月、稼働を始めた。

 内田さんは「月間で約120時間の作業時間の短縮につながる。従業員の負担が減り、接客など本来の業務に集中できる体制が取れた。セキュリティー面もしっかりしている」と話す。遠隔でデータ入力を行うシステム開発は「クレヨンハウス」(下多賀)が協力した。

 今後もデジタル化による業務改善を積極的に進めていくという内田さんは「今回の取り組みのように、地元企業と連携することも地域経済振興という面では大事なこと。お客さまにとって居心地の良い客室づくりと並行して、従業員にとっても働きやすい環境整備をこれからも進めていきたい」と意欲を見せる。

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