熱海の文化・芸術を楽しむ祭典「熱海芸術祭」が9月15日から開かれている。
古くから自然と名湯に育まれ、芸術家や文豪らが訪れて保養地や創作活動の拠点を置いていた熱海で、音楽祭や映画上映会、アーティストの作品展示などを展開する。
熱海の街を散策しながら多彩な作品を鑑賞するアートイベント「ATAMI ART EXPO 2023」では、メイン会場の起雲閣(昭和町)で10月13日~15日に絵画や写真などの作品を展示。サテライト会場の一つ「三島信用金庫熱海支店」(熱海市中央町)ストリートギャラリーでは、消しゴムはんこ作家・津久井智子さんの大型作品を展示している。そのほか、市内のギャラリーなどで作品展示やワークショップを行う。11月30日まで。
10月20日~22日には、「第5回熱海未来音楽祭」が「誰も、気づかなかった。温泉と音楽。」をテーマに開かれる。熱海在住の音楽家・巻上公一さんがプロデュースし、ライブパフォーマンスやワークショップを行う。9月30日から「雲を作るワークショップ」や路上パフォーマンスなどプレイベントが始まり、祭典を盛り上げる。
10月7日~9日、「第6回熱海怪獣映画祭」が熱海芸妓見番(中央町)やホテル大野屋(和田浜南町)で開かれる。怪獣映画や特撮映画の舞台になった熱海を「怪獣の聖地」にしようと2018(平成30)年に始まった映画祭で、ゴジラやウルトラマンなどの映画を上映するほか、トークショーやワークショップも行う。7日・8日は親水公園(渚町)で「熱海怪獣ビール祭り」を開き、ステージイベントや飲食の販売を行う。
11月18日~12月17日は「ATAMI ART GRANT 2023」を開催。50組のアーティストの作品を「ACAO FOREST」(上多賀)をはじめ市内のギャラリーや飲食店、観光施設などに展示し、市内を周遊しながら作品に触れる機会を提供する。昨年は延べ15万人以上の来場者を集めた。
12月1日~20日には、生前に熱海に住んだ童話作家・福永令三さんの作品を展示する「クレヨン王国ワールド2023」が、旅館「新かどや」(小嵐町)で開かれる。ファンタジー童話「クレヨン王国」シリーズの原画や福永さんが作品づくりのために集めた植物標本なども展示するという。クレヨン王国ゆかりの場所を巡るハイキングも行う。