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熱海で「インターン報告会」 課題の解決に学生の視点求める

「地域課題解決型インターンシップ成果報告会」で発表する学生

「地域課題解決型インターンシップ成果報告会」で発表する学生

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 「地域課題解決型インターンシップ成果報告会」が1月28日、「マリンスクエア」セミナールーム(熱海市渚町)で開かれた。

調査結果や活動報告を行う大学生

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 「地域課題解決型インターンシップ」は、熱海の事業者が抱える課題を解決してもらいながら成長してもらおうと、まちづくり会社「machimori(マチモリ)」(銀座町)が企画。昨年10月から3カ月にわたり、熱海市外に在住・通学する大学生6人が地域の3事業所でインターンシップ(就業体験)を行った。

 当日は、学生が事業所などでのフィールドワークやオンラインで活動してきた内容と成果を報告。地域の事業者らが熱心に耳を傾けた。

 干物店「釜鶴」(銀座町)が受け入れた大学生は、若い客層向けの商品企画に取り組んだ活動を報告した。インタビュー調査や試食会などを通して、干物を細かくほぐした食品「熱海干物フレーク」を企画し、商品サンプルの開発までを行った大学生は「ニーズ調査による商品開発の大切さを感じた。老舗の良さを生かしながら、現代の生活に合わせた時短につながるような商品も必要」と話す。釜鶴の二見一輝瑠社長は「干物店が生き残っていくために、若い人の視点は参考になった」と話していた。

 網代エリアの広報活動に取り組んだ大学生と主婦コミュニティー向けキャリアワークショップを開いた大学生も成果を報告した。

 報告を聞いた事業者は「地域の事業者が気づいていない課題や魅力の発見につながる」「今回のインターン受け入れに参加していない事業者も事業に生かせる内容だった」などと活発に意見を交換していた。

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