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熱海・伊豆山の「あいぞめ珈琲店」がリニューアル ピアノの生演奏も

リニューアルした「あいぞめ珈琲店」店内

リニューアルした「あいぞめ珈琲店」店内

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 熱海・伊豆山のカフェ「あいぞめ珈琲(コーヒー)店」(熱海市伊豆山)が7月7日、リニューアルオープンした。

優理子さんが新たに店長を務める(関連画像5枚)

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 2022年4月に開店した同店は、2021年7月に発生した伊豆山土石流災害を受け、地域の新たな交流拠点を目指してNPO法人「テンカラセン」が運営してきた。今回のリニューアルでは、約2カ月にわたる準備期間を経て内装や体制を一新。「テンカラセン」から業務委託を受けた志岐優理子さんが新たに店長を務め、地域に開かれた居場所づくりを進めている。

 今回の改装では、内装を全面的に変更した。片隅にアンティークのピアノを新たに設置。設計・施工には、横浜国立大学で建築を学ぶ学部生と大学院生の合わせて4人が参加した。学生らは木枠で作る窓の設置などを担当。同店の窓は5日間かけて手作業で完成させたという。

 同店では、伊豆山地域に居住または勤務する人に配布される「伊豆山カード」を導入している。市外の利用者も1,000円以上の支援を行うことでカードを取得し、ドリンクやフードメニューを割引価格で注文できる。優理子さんは「このカードを購入したお客さまの支援で、地域の人たちに割引価格でサービスが提供できている。支援を通して、人と人とのつながりが感じられるような仕組みにしたい」と話す。

 ドリンクメニューで特徴的なのは、ピアノの生演奏を1曲リクエストできる「ミュージック珈琲」(800円、割引価格500円)。演奏は優理子さんの弟で音楽家の志岐竜哉さんが担当する。使用する豆は、伊豆山在住の原田みちよさんが店主を務める「カモメ珈琲豆店」(中央町)が自家焙煎(ばいせん)したもの。コーヒーのほか「今日のお茶」(400円、同250円)など、茶系メニューもそろえる。

 フードの看板メニューは、優理子さんが試作を重ねて完成させた「紅茶ゼリー」(400円、同300円)。「チョコチップクッキー」(120円、同100円)、「ガトーショコラ」(500円、同300円)なども販売する。

 リニューアル後は地域住民の利用も広がり、小学生から高齢者まで幅広い世代が足を運ぶ。優理子さんは「普段交わらない世代の人たちが、自然と会話を交わせるような場所にしたい」と話し、竜哉さんも「安心してロケーションを楽しめるような空間づくりを目指したい」と意気込む。

 営業時間は11時~16時30分。

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