暮らす・働く

熱海港沖でカジメ移植 本年度のブルーカーボン推進活動開始

カジメの移植に使うカゴの準備の様子(提供写真)

カジメの移植に使うカゴの準備の様子(提供写真)

 「ブルーカーボンプロジェクト推進協議会」が4月9日と14日、本年度の活動第1回として熱海港沖でカジメの移植作業を行った。

「ブルーカーボンプロジェクト推進協議会」の船艇

[広告]

 2021年設立の同協議会では、海藻などが二酸化炭素を吸収・固定する「ブルーカーボン」の創出と、熱海の海の藻場環境再生を目的に活動している。2023年度には熱海市が環境省の「令和の里海づくり」モデル事業に採択され、斎藤栄熱海市長の会長体制の下、これまで熱海市と大熱海漁業協同組合などが連携して取り組みを進めてきた。2024年度は同省の「ブルーカーボンに関する重点調査」にも採択された。

 2025年度は、熱海港第3工区前の海底約700平方メートルの占有許可エリアで、大熱海漁業協同組合の協力を受け、食害対策用のカゴを活用したカジメ増殖の実証実験を実施。ROV(水中ドローン)やダイバーによるモニタリングに加え、カゴ内外での生育状況の比較や対策検証を行った。その結果、カゴ内でカジメの生育と定着が確認され、食害対策の有効性について一定の成果が得られたという。併せて、ブルーカーボンに関する講演や体験プログラムも行い、普及啓発にも力を入れてきた。

 本年度は、昨年度の約10倍となる約2500株の種苗を海底に移植する予定。実証エリアも伊豆山漁港にも広げ、取り組みをさらに強化する。

 同協議会メンバーの光村智弘さんは「昨年移植したカジメから遊走子が放出されたとみられ、占用許可を得ている約700平方メートルのエリアでは幼藻が多数確認されており、今後の増殖が期待される。カジメが増えアワビやサザエ、イセエビの餌となる海藻が豊かになることで、漁獲量増加や地元での天然資源消費拡大につながれば」と話す。

食べる

学ぶ・知る

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース