熱海でダイビングツアーを提供する「Deeva OCEAN FIELD 熱海」(熱海市桃山町)が5月、宿泊施設を開業する。経営は、不動産事業や飲食店事業を手掛ける丸八殖産(東京都中央区)。
新しく開業する宿泊施設「Deeva OCEAN FIELD 熱海SPA」は、ダイビングの拠点にしている「松風荘」の隣地。元々は他社の保養所だった建物をリノベーションして、温泉付きの宿泊施設にする。同社の河野真悟さんは「これまで熱海の『松風荘』は講習や休憩などダイビングの拠点としての役割を担い、宿泊は提供していなかった。SPAを作ることで、宿泊もできる複合施設として多くの方に利用いただき、ダイビングを根付かせていきたい」と開業の経緯を説明する。
同社は2018(平成30)年9月、新橋にダイビングショップ「Deeva OCEAN FIELD」をオープン。同時期に熱海にダイビングの拠点を開設した。熱海を中心に伊豆エリアで、ファンダイビングやダイビング体験、講習を提供する。熱海以外では、那覇でダイビングツアーを提供するほか、竹富島で沖縄の伝統的木造船「サバニ」の体験ツアーを行っている。
宿泊施設「Deeva OCEAN FIELD 熱海SPA」の特徴について、河野さんは「海をフィールドとしてさまざまなマリンスポーツを体験できる拠点にしたい」と話す。同社の長屋孝義さんは「ダイビングに限らず、子どもからお年寄りまで海を好きになってもらえるアクティビティーを提供していく予定」だという。貝殻などを使ったキーホルダーやフォトフレーム、アロマキャンドルなどのマリンクラフトを作るワークショップも計画している。宿泊客以外も利用できるカフェも併設。屋上のテラスでは熱海海上花火大会を観覧できるようにする。客室は全3室がオーシャンビューで、プライベート感ある温泉付き宿泊施設にする予定。
河野さんは「場所は駅からも徒歩で来ることができ、海へもすぐ行くことができる。熱海で宿泊施設を併設するダイビングの拠点は恐らく初めて。熱海の観光スポットの一つになれれば」と期待を込める。
営業時間、宿泊料金は未定。