首都圏の緊急事態宣言発出を受けて1月8日から休止していたJR熱海駅前の足湯「家康の湯」(熱海市田原本町)が3月22日の宣言解除を受けて営業を再開した。朝9時から湯が張られた足湯では早速、脚を温める観光客らの姿が見られた。
「家康の湯」は、2004(平成16)年に徳川家康の来熱400年記念事業として設置された熱海の天然温泉を使った無料の足湯。緊急事態宣言中は休止中の貼り紙が貼られ、ロープにより入ることができなかった浴槽もきれいに清掃され、当日朝までに利用者を迎える準備が整えられた。
都内から仕事で熱海を訪れた40代の男性は「半年ぶりの熱海。熱海に来るときは温泉に入るが、今日は時間が無くて足湯にした。たまたま今日から足湯が再開していてラッキー。脚が温かくなってほぐれた感じがして良かった」と笑顔で話す。宣言解除前から多くの観光客らが訪れていた熱海だが、宣言解除となった22日から旅行の計画を立てていた観光客もいる。今朝、福岡から羽田空港経由で熱海に入ったという20代の男女は「学校が春休みに入り、初めて熱海に旅行に来た。この後は沼津に移動する。偶然、足湯があったので入ることができ、すごく気持ちいい。すべすべになりそう」と笑顔を見せていた。
伊豆山にある日本三大古泉「走り湯」の足湯も同日に再開。水道管などの工事と緊急事態宣言発出の影響を受けて、再開を延期していた。
足湯「家康の湯」は9時~16時。