熱海のマリンスクエアカフェ(熱海市渚町)で6月24日、「渚亭 お笑い落語会」が開かれた。
同店を経営する「未来創造部」が主催する落語会で、今回で4回目。演者は「麺亭たらこ」こと勝田航平さん。この日は「夏が近づいてきたので、この季節に合わせた演目を届けたい」と、「たがや」や「百川(ももかわ)」などの話を披露し、参加者の笑いを誘った。
普段は熱海新聞の記者として活動する勝田さん。大学時代は落語研究会ではなく演劇部に所属していたが、独学で落語を学び、現在はイベントなどで腕前を披露している。熱海での活動は、熱海新聞に赴任した昨年12月から始めたが、それまでは下田支社のある南伊豆を拠点に「南伊豆落語研究会」の演者として、地域のイベントや敬老会で活動を続けてきたという。
勝田さんは「本職とは別の、趣味の延長線上という形ではあるが、人とのつながりの中で声を掛けてもらい、楽しく続けている」と笑顔で話す。同店の光村智弘さんは「共通の知人から勝田さんを紹介してもらい、昨年からカフェで落語会を始めた。真打ちではないが、噺(はなし)を聞いてみるとうまくしゃべり、聞いている人も楽しんでくれている。コロナ禍で大人数は呼べないので、少人数からでも少しずつ広がっていけば」と期待を寄せる。
落語会は今後、毎月1回程度の開催を予定している。