熱海経済新聞の2021年の上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で厳しい経営状況に陥った老舗和菓子店が、SNSで支援を呼び掛けた記事だった。
創業103年目の和菓子店「熱海 本家ときわぎ」は1月、首都圏の緊急事態宣言により熱海の観光が大きな打撃を受けていることをフェイスブックで発信。同店への来客も大きく落ち込み、材料を廃棄せざるを得ない状況を伝えた。その上で、特別価格の和菓子セットを用意し、購入を呼び掛けた。続報も7位にランクインし、全国から励ましの声と大量の注文が入ったことを報告した。
ランキングは、今年1月1日から6月30日までの半年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 「助けてください」 熱海・創業103年目の老舗和菓子店がSNSで支援呼び掛け (1/13)
2. 熱海に和栗モンブラン専門店「生糸」 1ミリの錦糸状に絞って提供 (3/2)
3. 熱海駅前に料理人・五十嵐美幸さんのラーメンとシューマイの専門店「熱海美虎」 (4/28)
4. 「熱海フルーツキング」が1周年 料理人の経験生かしたこだわりのフルーツサンド (3/4)
5. 熱海にスイーツ店が開業ラッシュ レトロさと時代に合わせた「熱海スイーツ」 (3/11)
6. 熱海銀座に和栗モンブラン専門店 老舗・古屋旅館が「コロナ禍でも挑戦」 (2/4)
7. SNSで支援を呼び掛けた熱海の老舗和菓子店 全国から注文と励ましの声 (1/21)
8. 熱海駅前「旧熱海スターレーン」が解体 熱海のバブル時代を知る建物 (1/15)
9. 熱海海上花火大会が3夜連続開催 雨上がり、初夏の夜空彩る (6/5)
10. 熱海・自然郷に新築貸別荘 温泉露天風呂やバーベキューテラス備える (4/21)
ランキング上位10位のうち、7位までをグルメ関連の記事が占めた。2位と6位にランクインした「和栗菓子kiito -生糸-」は、老舗温泉宿「古屋旅館」の新規事業として設立した新会社が開業させたことで話題となった。同じくスイーツ関連の記事が、4位と5位にランクインした。「熱海スイーツ」というキーワードが出現し、若い観光客を中心にスイーツ店には「映えスイーツ」を買い求める客が列を作った。
コロナ禍であるにもかかわらず、熱海市内ではスイーツ店に加え、飲食店が続々と開業。3位には料理人・五十嵐美幸さんのラーメンとシューマイ専門店「熱海美虎」の開業を伝える記事がランクインした。
2021年上半期では新型コロナウイルスの影響で、熱海海上花火大会のスケジュール変更やあたみビール祭りが直前で延期になるなど、イベントの開催が大きく左右された。熱海経済新聞では今後も、元気になる話題や熱海エリアの街の変化をいち早く伝えていきたい。