熱海のかつお節店「杉本鰹節商店」(熱海市昭和町 TEL 0557-81-2648)が7月24日、「杉本鰹節食堂」(銀座町)を8月末までの期間限定でオープンした。
かつお節の老舗として知られる同商店が、銀座町の「スナックあた美」に間借りする形で毎週土曜のみ営業する同食堂。同食堂の杉本隆さんは「かつお節を使った和食を食べる機会が減っている。気軽に食べることができる場所を作りたいと思った」と出店の経緯を説明する。
メニューは「絶品かつお節ごはん」(1,000円)の1品のみ。無肥料・無農薬で栽培した静岡産コシヒカリのご飯に同商店で販売する焼津産のかつお節をふんだんに乗せる。杉本さんは「まずはしようゆだけかけて、ご飯とかつお節を味わってほしい」と説明する。
コシヒカリは、杉本さんが20代の頃に米作りの手伝いで知り合ったという磐田市で無農薬栽培を手掛ける農家のつながりで仕入れる。伊豆市の天城産「真妻わさび」や熱海の7年物「七尾たくあん」をご飯に添えたり、富士市の「ごとうのたまご」で卵かけご飯にしたりして食べることができる。みそ汁は、同商店の「みそ玉」にその場で湯をかけて食べてもらう。
杉本さんは「ご飯は1膳までお代わり無料。かつお節の追加も無料でできるので、いろいろな食べ方でこだわりの食材を味わってほしい」と期待を込める。
営業開始時間は11時。一日限定10食でなくなり次第終了。8月28日まで。