熱海・伊豆山のボランティア団体「テンカラセン」(熱海市伊豆山)が大みそかに、「伊豆山神社の参道にみんなで灯(あか)りをともそう」と題したイベントを行う。
7月3日の伊豆山土石流災害から初めて迎える年越しを前に、伊豆山神社の参道にキャンドルの火をともし、災害復興と未来への願いを込める。企画した同団体代表の高橋一美さんは「災害で建物が無くなり暗くなってしまった伊豆山に、たった一日だが、少しでも明かりを戻すことができれば」と話す。
参加者は、伊豆山神社バス停前の受け付けで間伐材や廃材で作ったコースターとLEDキャンドルを入れた瓶を受け取り、コースターに願いや思いを書き入れる。コースターとキャンドルは伊豆山神社に上る石階段に置き、神社への光の道を作る。キャンドルは1月1日夜までともす。
今回は、全国で被災地支援を行うNPO法人「BOND&JUSTICE」(東京都世田谷区)が協力し、豪雨被害に遭った熊本県人吉市で製作した竹灯籠も神社の参道を照らす。
イベントのチラシは、周辺住民や小学校などのほか、伊豆山の宿泊施設などにも配布し、観光客も目にすることができるようにした。高橋さんは「普段は神社や寺院に行かない人も今年は行くという話も聞く。これまでとは違う特別な年末になる。伊豆山に初めて来る人にも何かを感じて、思いを託してほしい。未来につながるイベントになれば」と期待を込める。
受け付けは16時~20時。誰でも無料で参加できる。