全国アートNPOフォーラムin熱海「アートツーリズムを再考する」が2月26日・27日、来宮神社（熱海市西山町）などで開かれた。

アート、まちづくり、観光、教育、福祉などに取り組むNPOが参加

　NPO法人「アートNPO リンク」が主催。アートやまちづくり、観光、教育、福祉などに取り組む全国のNPOが活動内容を討論し、地域課題の共有と解決を目的に開催する。今回は、地域のアートプロジェクトを支援する「アーツカウンシルしずおか」が協力した。

　26日は、来宮神社の参集殿をメイン会場に、各地をオンラインでつなぎ、それぞれの団体が活動を報告。現地とオンライン参加者を合わせて約60人が発表に耳を傾けた。静岡県内からは、認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ、浜松いわた信用金庫FUSE（以上浜松市）、しゃぎりフェスティバル実行委員会（三島市）、熱海未来音楽祭が登壇した。

　熱海未来音楽祭は、昨年10月に起雲閣（熱海市昭和町）などで3回目の音楽祭を開催。熱海在住の音楽家・巻上公一さんがプロデュースし、即興をテーマにアーティストがライブやパフォーマンスを披露した。イベントに登壇した巻上さんは「自分がこれまでやってきたことをどのように熱海に貢献できるかを考えて始めた。映画館も劇場もない熱海のような小さな町で、このような芸術祭は有効」と話した。

　27日は、熱海在住の現代美術家・戸井田雄さんが「まちあるき案内人」として、アートでまちづくりが進む市内の各所を巡り、参加者は熱海の文化・芸術を楽しんだ。