熱海の飲食店や雑貨店が集まるイベント「熱海未来広場」が4月24日、長浜海浜公園(熱海市上多賀)で開かれた。
今回が1回目の同イベント。熱海・多賀出身で移動販売カフェ「cafe lacicu(カフェラシク)」を経営する佐竹純一さんが企画した。佐竹さんは、毎月長浜海浜公園で開催されている特設市に移動カフェを出店。特設市が開催されていないときに公園を有効活用したいと考えてイベントを計画した。佐竹さんは「熱海にはまだ多くの人に知られていない面白い店がある。熱海の人に熱海のことをもっと知ってもらいたいという思いで企画した」と話す。
24日は、熱海市内で飲食店や雑貨店を営む事業者、まちづくりの活動をする団体などが21のブースを設置。市内を中心に展開する移動販売車3台も駆け付けて、イベントを盛り上げた。
朝から雨が降るあいにくの天候にもかかわらず、開場の9時前から多くの人が来場。目当ての食品を買い込む姿も見られた。来場した市内在住の男性は「目的の食べ物が購入できて良かった。店の存在は知っていても、食べたことがない店も出店していたので、一度に買う機会になってうれしい」と話した。
市内の皿盛りデザート専門店「Choud La mer(ショーラメール)」も出店した。店主の福岡嗣人さんは「地元の人気店が出店すると聞いて、面白そうでワクワクする思いで出店した」という。この日はドーナツ180個を用意したが、11時前には完売した。「予想以上の売れ行きにびっくりした」と笑みをこぼす。
居酒屋「バルバルATAMI」も出店。今回のために料理長が企画したという豚の角煮丼や角煮おにぎりなどを販売し、完売した。店主の小川翠さんは「普段、店では魚料理が多いが今回は肉料理で出店した。次回また出店できれば、さらに工夫して料理を提供したい」と話した。
次回は5月29日を予定する。