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サッカークラブ「SS伊豆」、ホーム姫の沢で公式戦へ 伊豆山災害で1年ぶり

姫の沢スポーツ広場で練習試合に臨んだ「SS伊豆」

姫の沢スポーツ広場で練習試合に臨んだ「SS伊豆」

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 静岡県社会人リーグ1部のサッカークラブ「SS伊豆」が5月15日、姫の沢スポーツ広場(熱海市伊豆山)でホーム開幕戦を迎える。ホームグラウンドである同広場での公式戦は約1年ぶり。

「SS伊豆」で指揮をとる片岡大輔さん

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 「SS伊豆」は、「伊豆半島から世界へ」を合言葉に2016(平成28)年に設立された社会人サッカークラブ。ホームタウンは伊豆半島に置く。静岡県東部リーグに参戦して以降、5年連続リーグ優勝と昇格を続け、現在は静岡県1部リーグに所属する。

 昨年は7月3日に発生した伊豆山土石流災害の発生により、姫の沢スポーツ広場が野営場所やヘリポートなど災害復旧の参集拠点となったことで、グラウンドが使えない状況が続いた。同広場での公式戦は、2021年5月16日以来となり、1年越しでのホームグラウンドでの試合となる。

 長泉町出身で同クラブ代表の片岡大輔さんは「姫の沢は、スタンドからきれいな海を一望できる最高のスタジアム。そのような素晴らしい場所で1年ぶりに試合ができることに、喜びと興奮しかない。被災してまだ多くの人が苦しんでいると思うが、少しでも勇気や元気を届けたい」と力を込める。

 12チームで戦う県リーグで2位以内に入ると東海リーグ昇格トーナメントに進むことができ、さらにトーナメントで優勝すると来季の東海リーグへの昇格が決まる。「東海リーグ昇格」を目標に掲げた今季の初戦は、5月1日にアウェイ藤枝総合陸上競技場でパイシャオンFCと戦う。

 SS伊豆は今年に入り、子ども向けのアカデミーを熱海に立ち上げた。3月から熱海中学校のグラウンドで体験会を始め、5月から正式に始動する予定。これまでに市内の小学校に通う子どもを中心に約20人が体験会に参加した。片岡さんは「熱海は、人工芝の中学校や姫の沢のような整備された場所があるにも関わらず、公式戦に出場している小学生チームがない。体験会に参加した小学生は、サッカーは好きだけど、どこのチームにも所属していない。熱海をサッカーのある街に育て、子どもたちが夢を追いかけるサポートをしていきたい」と話す。

 今年から、選手兼アカデミーコーチとして熱海市出身の鈴木海都さんが加入した。現在23歳の鈴木さんは、幼稚園の頃にサッカーを始めて小学校・中学校とサッカーを続けた。その後、埼玉・浦和ユースからサッカーの名門・流通経済大学に進んだ。卒業後は実業団チームで経験を積み、今年2月にSS伊豆に入団した。鈴木さんがサッカーを始めた当時は、熱海にもジュニアチームがあり、サッカーをする環境があったという。「地元の子どもたちにもアカデミーを通してサッカーができる環境を作りたい。伊豆山の災害があったことで、熱海に戻って地域のために貢献したいという思いになった」と話す。

 4月17日に姫の沢スポーツ広場で練習試合に臨んだSS伊豆は、11対0で勝利を収めた。試合前には、選手らは熱海サンビーチや熱海銀座商店街でゴミ拾いをして応援を受ける地元への感謝も忘れない。片岡さんは「5月15日と6月5日に姫の沢でリーグ公式戦を行うので、ぜひ遊びにきてほしい。アカデミーのメンバーやクラブのスポンサーも募集しているので、応援してもらえれば」と呼びかける。

 5月15日の試合は11時キックオフ。観覧無料。

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