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熱海・起雲閣で「アートオリンピア」最終審査会 賞金1,000万円など各賞決まる

「アートオリンピア」最終審査会の様子

「アートオリンピア」最終審査会の様子

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 第4回国際芸術コンペティション「アートオリンピア2022」の最終審査会が6月21日、市指定有形文化財「起雲閣」(熱海市昭和町)で開かれ、各賞が決定した。

賞金1000万円の1位の作品「真っ黒な石が見ていた風景」(関連画像6枚)

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 アートオリンピアは、熱海山口美術館(渚町)を運営する一般社団法人山口文化財団(埼玉県さいたま市)が世界の才能あるアーティストを発掘し支援しようと、2015(平成27)年に始めた。これまでの受賞作品は、同美術館が展示している。

 今回は、昨年12月から作品の受け付けを始め、4月の応募締め切りまでに2450点の作品が寄せられた。新型コロナウィルス感染防止のため、作品画像による一次審査を行い、80点を選出。実作品を起雲閣に集め、著名な美術関係者ら8人が最終審査を行った。第3回までの最終審査会は都内で開かれており、熱海での開催は初めて。来賓として、三笠宮彬子女王殿下も臨席した。

 最終審査は、作品を8点ずつ審査員の前に並べ、10グループに分けてそれぞれの作品を点数付け。審査員は点数を付けるだけでなく、作品に対する論評も繰り広げた。

 約2時間に及ぶ審査の結果、1位の金賞にはフジワラフミエさんの「真っ黒な石が見ていた風景」、2位はイバヒロヒトさんの「展望272 この世界の先に」、3位は真鍋由伽子さんの「壊れた道路を直しています。」が、それぞれ選ばれた。

 審査員の一人で東京藝術大学名誉教授のO JUNさんは「1位の作品には静かな力強さがあった。上位は良いコントラストの作品が並んだ」と評した。同じく審査員を務めた金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子さんは「1位の作品はタイトルに引かれた。人ではなく石の視点。見ている世界観が素晴らしい」と話した。

 金賞を受賞したアーティストには、副賞として賞金1,000万円、銀賞受賞者には200万円、銅賞受賞者には100万円がそれぞれ贈られる。そのほかの賞は、アートオリンピアのホームページで発表する。

 最終審査の80点の作品は、6月23日から28日まで、起雲閣で展示される。

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