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「アートオリンピア2022」作品の受け付け始まる 最高表彰金は1,000万円

熱海山口美術館に展示するアートオリンピア受賞作品

熱海山口美術館に展示するアートオリンピア受賞作品

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 第4回国際芸術コンペティション「アートオリンピア2022」の作品応募がこのほど、始まった。主催は2020年12月に開館した熱海山口美術館(熱海市渚町)を運営する一般財団法人山口文化財団(埼玉県さいたま市)。

これまでのアートオリンピア受賞作品

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 アートオリンピア2022は、世界の才能あるアーティストを発掘し活動を支援しようと2015(平成27)年に初めて開催。今回が4回目。前回は、世界100の国と地域から合わせて5686点の作品が寄せられた。これまでの受賞作品は同美術館が展示している。

 アートオリンピアについて、事務局の信永元久さんは「先に国外で評価を得たアート作品が後から国内で高く評価される傾向にある日本では、国内で評価されなかった作品を制作したアーティストがすばらしい可能性を秘めていたとしても見いだされることなく、そのまま埋もれてしまうこともある。芸術の向上を志す国内や世界のアーティストを見いだし支援していくために開催している」と話す。

 応募は、新型コロナウイルス感染防止のため作品の画像で受け付ける。一次審査で80作品を選出後、実作品で最終審査を行い、各賞を決定する。

 審査に当たるのは、画家で東京藝術大学名誉教授の保科豊巳さん、東京都美術館館長の高橋明也さん、長野県立美術館館長の松本透さん、画家で東京藝術大学名誉教授のO JUNさん、版画家で東京藝術大学准教授のMichael W. Schneiderさん、金工作家で文化庁前長官の宮田亮平さん、金沢21世紀美術館館長で東京藝術大学教授の長谷川祐子さん、画家で武蔵野美術大学名誉教授の遠藤彰子さん。金賞の受賞者には賞状と副賞として表彰金1,000万円を贈るほか、銀賞200万円、銅賞100万円、学生賞10万円などの賞も用意する。

 4月から、同美術館でアーティストの養成講座「熱海芸大塾」の開講も予定する。信永さんは「美術館を拠点に地域のアート振興と熱海から世界に羽ばたくプロアーティストの育成が目標の講座。アートオリンピアと連動して支援を続けていきたい」と意欲を見せる。

 作品の応募は4月15日まで。一次審査を通過した作品の展覧会は6月、熱海市指定有形文化財「起雲閣」(昭和町)で開く。

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