アーティストがACAO SPA & RESORT(熱海市熱海)に滞在しながら制作した作品を鑑賞・体験するイベント「ACAO OPEN RESIDENCE #7」が7月9日・10日の2日間開かれる。
メインダイニングに並ぶ建築プロジェクトチーム「GROUP」の作品(関連画像4枚)
熱海の魅力をアートで再発見するプロジェクト「PROJECT ATAMI(プロジェクトアタミ)」の一環としてACAO SPA & RESORTと東方文化支援財団が2021年3月に始めたプログラム「ACAO ART RESIDENCE」では、アーティストが同館に1、2カ月間滞在して作品を制作。昨年度は20組のアーティストが同プログラムに参加し、作品を披露した。
今回は、今年度の第2タームとして、5組のアーティストが滞在中に制作した作品を公開する。自然物を使ったインスタレーション(空間芸術)を制作する森山泰地さんは、砂浜に打ち上がった流木などを使った作品を館内の元ダンスホールで表現する。森山さんは「明確なコンセプトがあったわけではなく、遊びのような感覚を大切にし、拾い上げたものを並べて作り上げていった」と話す。
写真や映像作品を手がけるアーティストの竹久直樹さんは、「柏手たち」をテーマにメインダイニングに映像と音の作品を展示する。制作した映像作品について、竹久さんは「バイキングのような和製英語と食事という組み合わせをインスタレーションの形式で表現しようと考えた」と説明する。
専門性が異なるメンバーで構成する建築プロジェクトチーム「GROUP(グループ)」は、客室の家具を館内のメインダイニングに移動し、その部屋の間取りを再現した。客室には、作品タイトルでもある「re-creating domesticity」をテーマに専門家が対話した結果を開示するという。
冨安由真さんは、旧大浴場に音楽とオブジェクトを置き、VR(バーチャルリアリティー)を活用したインスタレーションの作品を発表する。細野晃太朗さんは、同館の近くにあるトンネル「観魚同隧道(かんぎょどうずいどう)」を舞台に選び、作品「視-聴-覚」をお披露目する。
9日には、関連イベントとして同館のプライベートビーチ「ACAO BEACH」で音楽アーティストやDJによるナイトライブも開く。
開催時間は11時~17時。入場料は2,000円(中学生以下無料)。ビーチライブの開催時間は17時~20時。料金は3,500円。