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熱海の老舗干物店が新店「かまなり」 干物創作料理を8時から提供

干物をアレンジした「かまなり」オリジナルメニュー「ひものデリプレート」

干物をアレンジした「かまなり」オリジナルメニュー「ひものデリプレート」

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 レストラン「Himono Dining かまなり」(熱海市銀座町)が1月11日、オープンした。運営は創業150年を超える老舗干物店「釜鶴」(同)。

白を基調にスタイリッシュな雰囲気に仕上げた店内(関連画像9枚)

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 国道135号沿いの「釜鶴ひもの店 海岸支店」を全面リノベーション。ビル1階にレストラン、土産物コーナー、干物作りを体験してもらうワークショップスペース、足湯を設けた。

 「ひものの新しい可能性を拓く」をコンセプトに掲げる同店。開業の経緯について、社長の二見一輝瑠さんは「若い世代にも干物のさまざまな食べ方を知ってもらえる店にしたかった」と話す。店名の「かまなり(釜鳴)」とは、釜で湯が煮えたぎる音をいい、豊漁を意味する縁起の良い言葉。二見さんの先祖で、江戸時代に熱海の漁師の生活を守るために立ち上がった義人「釜鳴屋平七」から取ったという。

 8時から営業するレストランでは、干物をアレンジしたメニューを提供する。「ひものデリプレート」(1,900円)、「スモークさばバーガー」「ひものカレー」(以上1,500円)など、干物のイメージ「焼く」にとどまらない「蒸す」「いぶす」「煮る」などの調理法を使った料理をそろえる。子ども向けメニュー「キッズひものプレート」(1,000円)、「キッズひものカレー」(800円)も用意した。料理で使う調味料などは、店内の物販コーナーでも販売する。

 建物は50年ほど前まで、二見さんの親族が地下源泉「釜鳴の湯」を引き込んだ浴場を経営していた場所にあることから、「歴史を残しながらゆっくりしてもらいたい」と温泉の足湯スペースも設ける。

 今後、シェアキッチンのスペースで干物作り体験のワークショップも予定する。二見さんは「干物の使い方を研究して提供する『干物ラボ』のイメージ。熱海のきれいな朝を感じながら過ごしてもらう場所になれれば」と話す。

 営業時間は8時~16時。火曜・水曜定休。

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