熱海で5月27日、ウィーン少年合唱団の公演が開かれる。主催する「ウィーン少年合唱団熱海公演実行委員会」が2月10日、熱海市役所で記者発表に臨んだ。
1498年にオーストリアで創立したウィーン少年合唱団は、世界各国のコンサートに出演し、世界的人気を誇る。日本では1955(昭和30)年に初公演し、2015(平成27)年には来日60周年を記念したツアーも開いた。
熱海での公演は、2019年にオーストリアと日本の国交樹立150周年を記念して開かれ、今回が4年ぶりの開催となる。同合唱団のハイドン組が「天使の歌声」と称される歌声を披露する。約2時間の公演で20曲ほどを予定しているという。実行委員会代表の小椋郁乃さんは「音楽に触れる機会の少ない熱海の子どもたちに一流の音楽を聞いてもらいたい。ヨーロッパ文化に興味を持つきっかけにもなれば」と話す。
今回は一般販売のほか、熱海市内の小中学生にも情操教育の一環として鑑賞してもらう。合唱団を率いるジミー・チャンさんによる小学生への音楽指導も予定する。
今回来日するハイドン組には3人の日本人メンバーも含まれる。小椋さんは「熱海での公演を毎年続けていくことで、興味を持った熱海の子どもの中からウィーン少年合唱団に入団する子が出てきたらうれしい。そうなれば実行委員会としても全力でサポートしたい」と話す。
小椋さんは「素晴らしい音楽が生声で会場に響き渡る。感動して涙を流す人もいるくらい。多くの人に来場してもらえれば」と呼び掛ける。
チケットは、3月1日から熱海市内各所やチケットぴあなどで販売する。料金は、前売り券6,000円、当日券6,500円。会場は「救世会館大ホール」(熱海市桃山町)。14時開演。協賛企業や運営スタッフもホームページで受け付ける。