居酒屋「酒どころ おはな」（熱海市中央町）が2月23日、熱海・糸川沿いにオープンした。

あたみ桜の並木道・糸川沿いにオープンした「酒どころ おはな」（関連画像5枚）

　約30年営業し、昨年12月に閉店した居酒屋「ひさ花」跡に開業した同店。ひさ花で働いていた佐藤裕美さんと夫の亮さんが店を引き継ぎ、店名を変えてオープンした。

　亮さんは、東京や湯河原、熱海などで日本料理の料理人を25年ほど務めてきたという。接客の経験が長いという裕美さんと共に夫婦で店を持つことが目標だったと振り返る。開業に当たり、ひさ花店内外の装飾や設備などはほとんどそのまま残した。裕美さんは「ひさ花に長く通っていた地元の常連客も多い。メニューもひさ花の定番メニューをいくつか引き継いだ」と話す。

　調理場に立つ亮さんは「料理は全て手作り。できる限り低価格で提供する」と話す。ひさ花で人気だったという「香港シュウマイ」（605円）、「地魚刺し身盛り合わせ」（1,320円）などのほか、亮さんのオリジナルメニューも新たに加えた。「香港シュウマイ」「つくね」には、店でひいた肉を使う。裕美さんは「近所のカモメ珈琲（コーヒー）豆店のコーヒーを使ったコーヒーアイスなど、デザートも手作りにこだわった」と胸を張る。

　ドリンクは、生ビール（550円）や季節のサワーのほか、地酒（880円～）などもそろえる。亮さんは「仕入れ値が上がって大変な時期だが、ひさ花のように誰にでも愛される大衆居酒屋を目指していく。運営に慣れてくれば、季節の食材を使った日替わりメニューも提供して楽しんでもらえるようにしていきたい」と意欲を見せる。

　営業時間は17時～23時頃。水曜定休。