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熱海・伊豆山神社参道に「伊豆山開運やきいも」 地域の活性化に

「伊豆山開運やきいも」の谷川久美子さん

「伊豆山開運やきいも」の谷川久美子さん

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 熱海・伊豆山神社近くの焼き芋店「伊豆山開運やきいも」(熱海市伊豆山)が3月1日、オープン2カ月を迎える。

とろけるようなねっとりとした食感が特徴の蜜芋(関連画像3枚)

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 国道135号から伊豆山神社につながる階段の参道沿いで1月1日から営業を始めた同店。10年ほど前に参道沿いの一軒家に移住してきたという店主の谷川久美子は「土石流災害に見舞われた地域の活性化につなげたい。長男の勧めもあって焼き芋の販売を始めた」と話す。

 久美子さんの長男で「蜜芋男爵」こと正継さんは、関東で農業大学の講師を務める。昨年から焼き芋の研究を始めていたといい、「おいしい焼き芋を作るために職業を生かして、甘みが強い蜜芋のメカニズムを研究した。健康的な焼き芋の可能性を感じた」と話す。

 ペール缶というバケツ型のスチール製の缶で作ったオリジナルの釜を使い、140~150℃で2時間ほどじっくりと焼き上げる。正継さんの編み出した手法により、熟成した紅はるかがとろけるようなねっとりとした食感の甘い焼き芋に仕上がる。1本500円で販売。現在は品切れ中だが、浜松特産「うなぎいも」など各地のサツマイモも取り寄せる予定だという。

 正継さんは「一人暮らしの母が地域になじんで生き生きと暮らせるようにと店の運営を薦めた。母の店が、伊豆山神社の周辺に人が集まって地域が元気になる一助になれば」と期待を寄せる。久美子さんは「朝の火起こしから始まり、楽しく過ごしている。観光で寄る人もいるが、地元の常連客も増えてきた。長い階段の途中で一休みしていってもらえれば」と笑顔で話す。

 営業時間は10時~16時。土曜・日曜・祝日のみ営業。雨天休業。

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