4月1日にリニューアルオープンするホテル「ISHINOYA(いしのや) 熱海」(熱海市熱海)の内部が3月22日、公開された。
全国に貸し会議室や宿泊研修施設、ビジネスホテルなどを展開するティーケーピー(東京都新宿区)が2020年9月に開業した同施設。相模灘を望める高台にあり、温泉と景色を楽しめるほか、ビジネス利用に合わせた会議室や通信環境を整えた施設として運営してきた。
今回のリニューアルでは34室あった客室を22室に減らし、一部客室の面積を拡張。全室を温泉付きのスイートルーム仕様に変更した。そのうち10室には新たにサウナと水風呂を設置する。
会議室は床や壁、天井などを「高級感のある仕様」にリニューアルした。「長時間の会議でも疲れづらい椅子や空間にもこだわった」という。屋上テラスやエントランスも改装し、オープンカフェやバーカウンター、ソファを設置。館内のレストラン内には新たに個室3室も設けた。
熱海市内に同館を含めて3棟の宿泊施設を運営する同社。全国で同社が展開する宿泊施設の中でも熱海の施設は、コロナ禍でもスイートルームの宿泊と併せたワーケーション利用の需要が高かったという。同日開かれた会見で、同社の河野貴輝社長は「より付加価値のあるホテルにしようと全室スイートルームにリノベーションした。温泉とサウナ、熱海を一望できる景色でリフレッシュしてもらえる宿泊研修施設になれれば。今後、熱海の拠点を増やしていきたい」と意気込みを見せる。