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熱海・伊豆山の「あいぞめ珈琲店」が1周年 復興への道のり、住民と共に

1周年を迎えた「あいぞめ珈琲店」

1周年を迎えた「あいぞめ珈琲店」

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 熱海・伊豆山土石流災害の復興支援団体「NPO法人テンカラセン」が運営するカフェ「あいぞめ珈琲(コーヒー)店」(熱海市伊豆山)が4月15日、開業1周年を迎えた。

1周年記念のくじ引きで地域の子どもたちとの交流も(関連画像5枚)

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 テンカラセンは、2021年7月に発生した土石流災害を受けて住民らが立ち上げたボランティア団体。同団体の代表で自身が経営する弁当店も被災した高橋一美さんが中心となって活動を始めた。高齢者が多く、災害で自宅に閉じこもりがちだった住民同士の交流できる拠点を作ろうと、住民が利用する公衆浴場が入る建物に空きスペースを見つけ、改装してカフェの開業にこぎ着けた。

 店名には「人と人が出会い、つながる場所にしたい」という思いを込めて「あいぞめ珈琲店」と名付けた。災害で損傷した逢初(あいぞめ)橋は、源頼朝と北条政子が出会った場所とも言い伝えられている地域の象徴だった。地域住民と観光客が出会い、復興への思いが伝わる場所としての期待も込めた。

 開業から1年がたち、店内の壁は店を訪れた客が書いたメッセージ入りの木製コースターで埋め尽くされている。店の運営を取り仕切る同団体副代表の中野裕基さんは「開店した当初と比べると、お客さまの数は2倍近くに増えた。店を気に入ってくれた来店客が発信してくれたおかげ。店や伊豆山に来て楽しかった思いが人と人のつながりを生んでいる」と話す。

 15日は、1周年記念のくじ引きを開催。店内は来店客の笑顔であふれた。高橋さんは「伊豆山の人にとっては帰ってこられる場所にしたいと思って開業した。笑顔が行き交う場所になってくれてよかった。これからも観光客、住民、地域の子どもたち、いろいろな世代の人たちが気軽に来られる場所にしていきたい」と話す。

 営業時間は11時~18時。水曜・木曜定休。

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