プロ野球チーム「阪神タイガース」のセ・リーグ優勝を受けて9月15日、同チーム承認和菓子「夢みる虎」の販売が熱海市内の和菓子店「石舟庵」で始まった。
虎の形に焼き上げたミルクまんじゅう「夢みる虎」(関連画像4枚)
和菓子製造販売の石舟庵(伊東市)は、阪神タイガースの承認を受けて昨年6月から「夢みる虎」を製造。阪神タイガース球団直営ショップや同オンラインショップのみで販売してきた。限られた場所で販売しているにもかかわらず年間約3万個を売る人気商品になっているという。
阪神タイガースは14日、18年ぶりのリーグ優勝を果たした。翌15日、石舟庵熱海店(熱海市咲見町)やラスカ熱海店(田原本町)の売り場には、「祝リーグ優勝」と書かれたポップと共に虎をかたどった和菓子を並べた。石舟庵店頭での販売は初めてになる。
石舟庵社長の高木康行さんは学生時代を関西で過ごし、野球観戦で甲子園球場には何度も足を運んでいたという。コロナ禍に久しぶりに甲子園に立ち寄ったとき、行動自粛下で誰もいない寂しい球場周辺の状況にショックを受けた高木さんは「それでも営業していたタイガースショップの店員は明るいあいさつで迎えてくれた。選手だけでなく、店員やファンも再び甲子園の熱狂を夢見て頑張っていると感じた」と振り返る。この思いを和菓子で形にしようと、「夢みる虎」を企画。阪神タイガースの承認を得て商品化したという。
ミルクあんを虎の形の生地で包んだまんじゅうは、オリジナルの虎の焼き型で作る。阪神タイガースをイメージさせる黄色のパッケージには、和菓子と虎を表現したという「虎の花柄」のデザインをあしらう。1個216円で販売するほか、3個入り、5個入り、10個入りを用意する。
高木さんは「コロナ禍で人がいない甲子園を実際に見ていただけに、優勝して大歓声に包まれた甲子園はとても感慨深い。タイガースも大阪の街もすごい力を持っていると改めて感じた。これを機会に『夢みる虎』を全国のファンに食べてもらい、一緒に次の夢を見てかなえることができれば」と笑顔を見せる。
石舟庵全店と同店オンラインショップで販売する。