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熱海の旅館「法悦」と静岡茶専門店「茶千」がコラボ おやっさん復帰が後押し

茶千の名物店主「熱海のおやっさん」こと正木延衛さんと法悦の村田憲史さん

茶千の名物店主「熱海のおやっさん」こと正木延衛さんと法悦の村田憲史さん

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 熱海の温泉旅館「法悦」(熱海市西山町)が9月1日、静岡茶専門店「茶千」(咲見町)とコラボしたドリンクの提供を始める。

マシンガントークは健在のおやっさん(関連画像4枚)

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 提供するのは、同館専用にブレンドした「抹茶入り玄米茶」を使ったドリンク。注文を受けてからいれるという「抹茶入り玄米茶」(550円)とお茶焼酎「八十八夜焼酎」を同茶で割った「抹茶入り玄米茶割り」(770円)の2種類を同館の夕食時に提供する。

 コラボの経緯について、法悦の専務・村田憲史さんは「静岡らしいドリンクを提供できればと、SNSがきっかけで2年ほど前から企画を進めてきた。コロナが明け、茶千の店主・正木さんも退院して現場に復帰したタイミングでコラボをスタートした」と話す。

 茶千の正木延衛さんは、「熱海のおやっさん」としてテレビのバラエティ番組に頻繁に登場する有名店主。82歳になった現在も週末を中心に店に立ってきたが、病気で3週間ほど入院。1カ月のリハビリを経て先日店に復帰した。特徴のある笑い声とマシンガントークは健在。延衛さんは「親から継いだ店だから魂があるうちはつぶしたくない。競争は激しいから死ぬまで努力していかないと。コーヒーや紅茶は値上がりしているが、お茶の値段は安定している。若い人にも飲んでもらってはやってもらいたい」と話す。

 川根茶、玄米、抹茶をブレンドした「抹茶入り玄米茶」は茶千で一番の人気商品で、今回法悦で提供する物は抹茶の配合分量を多くしたという。村田さんは「当館で提供する海鮮料理に合うように調整してもらった。料理もお茶も両方おいしく味わってもらえる物に仕上がった」と太鼓判を押す。同館で「抹茶入り玄米茶」のドリンクを注文した客には、茶千でお得なサービスを受けられるチケットも配布するという。

 店に立つ延衛さんの長男・宏和さんは「飲食店や旅館で提供されることが、静岡・熱海のお茶のおいしさを多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。

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