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熱海に着物スタイリスト・石田節子さんプロデュースの宿泊施設とカフェ

宿泊施設とカフェを開業した石田節子さん(左)と同施設スタッフ

宿泊施設とカフェを開業した石田節子さん(左)と同施設スタッフ

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 宿泊施設「海と温泉の宿 #石田節子」(熱海市下多賀)が10月12日、網代駅近くにオープンした。

無垢材の家具などを置く女子専用宿泊施設のラウンジスペース(関連画像8枚)

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 着物スタイリストで着付け師の石田節子さんがプロデュースする同施設。道を挟んだ場所には、着物レンタルショップとカフェ「hanabi」も同時に開業した。網代駅から徒歩3分ほどの網代温泉エリアにあり、宿泊施設は新築。着物レンタルショップとカフェは、アパート1階の空き家だったスペースを改装した。

 石田さんは現在、都内で着付け教室と自らセレクトした着物を販売する呉服店を経営する。雑誌やCMの着付けも担当。吉永小百合さんや樹木希林さんなどのスタイリングも手がけてきたという。着付けに関する書籍も執筆。石田さんが着物の情報を発信するユーチューブチャンネル「きもの せっちゃんねる」には現在、約1万2000人の登録者があり、女優の柴田理恵さんや美容家のIKKOさんも出演するという。

 熱海で開業した経緯について、石田さんは「伊東で以前、ダイビングや断食をやっていてなじみのある地域だった。20年ほど前には熱海・下多賀に数寄屋造りの一軒家を購入して都内に新幹線通勤していたこともあり、当時から好きな地域。いずれ老後をゆっくりと過ごせる場所になれば」と話す。

 宿泊施設は、頑張っている女性がゆっくり過ごせる場所にしたいと、利用を女性に限定する。1泊1人の宿泊料金は、素泊まり=1万1,000円、朝食付き=1万2,100円。東京友禅の女性作家の作品を転写した壁紙を貼った1人部屋5室のほか、無垢(むく)材を使った共有ラウンジ、源泉かけ流しの浴場を備える。アメニティーやパジャマ、ドライヤーなどの備品も女性視点で用意したという。

 隣接するカフェの席数は、カウンター=7席、テーブル=12席。地産地消や旬の食材を使った料理を用意する。「おにぎりプレート」「パンプレート」(800円)をはじめ、手作りスイーツ、伊豆産レモンを使った「レモンソーダ」、熱海ビールなども提供する。

 着物レンタルショップには、女性用と男性用合わせて約80着の着物を用意。石田さんがセレクトする時流に合った着物を入れ替えていく。料金は、着付け、ヘアセット、小物貸し出し、荷物預かり込みで6,600円。石田さんは「神社や海沿いなど温泉地の散策や撮影を楽しんでほしい」と話す。

 カフェや着物レンタルショップは、地元の女性スタッフが切り盛りする。「地元の女性を積極的に雇用することで地域に貢献したい」と石田さん。「店の前で毎週金曜にアーティストのミニライブも計画している。健康をテーマにしたイベントも開いていきたい。観光客と地元住民の交流拠点になれば。将来的に、周辺に新しい店がオープンしたり定住者が増えたりすることを期待しての呼び水になれば」と話す。

 カフェと着物レンタルショップの営業時間は11時~17時。火曜・水曜定休。

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