名品展「国宝 紅白梅図屏風(びょうぶ)」が2月2日、MOA美術館(熱海市桃山町)で始まった。
「紅白梅図屏風」の展示は毎年、梅の開花の時期に合わせて行っている。名品展では同作品など国宝3点を同時公開するほか、重要文化財30点など貴重な作品を展示する。
展示する国宝は、同作品が江戸中期の絵師・尾形光琳の代表作。中央に流れる川を挟む形で左右に紅白の梅を描いた大胆な構図と金地の背景が琳派を象徴する作品とされる。「色絵藤花文茶壺(つぼ)」は京焼の大成者・野々村仁清の作品で、「翰墨城(かんぼくじょう)」は三大手鑑(てかがみ)の一つとして知られる。
鑑賞に訪れた来場者は「梅園を訪れて本物の梅の花も見てきた。作品と対比して見ることができて面白い。作品も梅の花の香りがしそう」と笑顔を見せた。
開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館(2月22日は開館)。料金は一般1,600円ほか。2月27日まで。