「熱海ミニ横丁」（熱海市咲見町）が4月9日、オープン2周年を迎える。

「山崎」「村尾」など人気の高いウイスキーや日本酒も（関連画像6枚）

　2022年4月9日、さまざまな屋台を店内に集めた横丁スタイルでグランドオープンした同店。7台の屋台を置いて点心や干物、酒、土産物などを販売してきた。同店を経営する「伊豆半島」の布施和広さんは「アフターコロナを見据えて、若者から年配の観光客までを取り込めるように横丁として開業した。7台の屋台は、人気の屋台だけを残して入れ替えていくことで、売れ筋商品を見極めてきた」と振り返る。

　2周年に先立ち3月16日には、人気を得た串焼きと干物、酒を中心に据えリニューアルオープン。横丁の雰囲気を残した居酒屋スタイルとした。壁にはレトロなポスターを貼り、壁側の棚には酒のボトルを高く積み上げディスプレーした。

　フードメニュー約120種類とドリンクメニュー約300種類を用意する。「フードメニューは延べ300種類以上、同じくドリンクメニューは500種類以上を入れ替えながら販売してきた」と布施さん。「特に店の看板メニュー『究極シリーズ』は、産地や調理法などにとことんこだわっている」と話す。岩塩を使う干物「究極のイワシ」（748円）や「究極のホッケ」（1,408円）、九州の契約牧場から仕入れる鶏肉を使った焼き鳥「究極のハツ」（3本638円）などを用意する。刺し身には、地元の漁師が経営する鮮魚店から仕入れた魚介を使う。

　遊び心も大切にするという布施さんは、「オススメしないシリーズ」と銘打ったメニューも用意。「その辺で買ったソーセージ」「あの辺の干物屋で売れ残りアジ干物」「本日の焼き過ぎたもの盛合せ」などメニュー名の面白さで客の興味を引くようにしている。

　アルコールメニューは、「熱海ビール」「熱海梅酒」「静岡緑茶ハイ」、地酒「磯自慢」などのほか、「獺祭（だっさい）」「魔王」「山崎」などの日本酒や焼酎、ウイスキー、ワインなどをそろえる。布施さんは「酒のコレクターなので、とっておきの珍しい物や高価な物も置いている」と話す。「1本10万円以上の酒でも売れている」とも。

　現在、「熱海ラムネ写真コンテスト」を開き、同社が販売する「熱海ラムネ」を写した画像を募集するキャンペーンも行っている。「熱海を世界に誇れる有名な街にしたい」と布施さん。「商品を通して熱海や伊豆の魅力を発信し、裏方として地元の発展に貢献したい」と力を込める。

　営業時間は11時～22時。火曜・木曜定休。