バー「LINK/3(リンクスリー)」(熱海市林ガ丘町)が12月23日、旅館「熱海大観荘」内にグランドオープンした。
ウイスキーにスモークチップで燻製香を付ける「スモークウイスキーソーダ」(関連画像6枚)
画家・横山大観ゆかりの宿として知られる同館。バーがオープンしたのは、館内で長年親しまれ、2021年3月に惜しまれつつも閉店した「寿司処(すしどころ) 花吹雪」跡。同館の社員だった森本健さんがマネジャー兼バーテンダーとして店をオープンした。
森本さんは、飲食業やホテル運営を学ぶ専門学校を卒業後、大観荘を経営する会社に就職して20年以上、現場での経験を積んだ。同館にはクラブはあるがバーがなかったことから、すし店だった場所を生かそうと、一念発起してバーを開業した。
席数は、カウンター=7席、テーブル=6席。森本さんは「カウンターに埋め込んだ照明やスポットライトなど、照明の演出に力を入れ和モダンな雰囲気に仕上げた」と話す。
アルコールメニューは、ウイスキーをはじめ、シャンパンやフレッシュフルーツのカクテルなどをそろえる。価格は1杯1,500円~。ミックスナッツやチーズなどのおつまみも用意する。「ウイスキーは、定番だけでなく、珍しい物も用意している。グラスはバカラを使い、非日常感を演出する」と森本さん。ウイスキーにスモークチップで燻製香(くんせいこう)を付ける「スモークウイスキーソーダ」を売りにする。
現在、館内に足湯と景色を楽しみながら酒を飲めるバーのほか、シャンパンを味わえる庭園の開設も準備しているという。森本さんは「店名にも入れているように、酒を通じて熱海の街、人、宿泊施設をリンクさせられる場所にできれば。熱海の街を盛り上げていきたい」と話す。
営業時間は18時~24時。木曜定休。宿泊客以外も予約で利用可能。