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MOA美術館で風景画家・吉田博「今と昔の風景」展覧会 映像の比較展示も

作品「帆船」を鑑賞する来場者

作品「帆船」を鑑賞する来場者

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 展覧会「吉田博 今と昔の風景」が11月29日、MOA美術館(熱海市桃山町)で始まった。

ダイナミックなオリジナル映像で作品の解説も行う(関連画像3枚)

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 水彩画、油彩画、木版画を手がけた風景画家・吉田博の作品約70点を展示する同展。吉田は、風景を描く際の心得として「風景に宿る真の美を見開き、風景の持つ美しき姿の深い理解がなくては、真の風景画を描き得るものではない」とし、自ら体感した風景を作品にしたという。

 後半生に傾倒した木版画では、油彩画のタッチと水彩画の色彩表現を用いた洋画技法を取り入れた。同展では、吉田が合計7年にわたって取材した世界の風景を版画にした「米国シリーズ」をはじめ、代表作「瀬戸内海集 帆船」などの作品を展示する。

 さらに、作品が描かれた場所を同館スタッフが独自に撮影した映像や写真パネルと共に比較展示も行う。同館の広報担当者は「作品と現在の風景を比較しながら見てもらうことで、作品の創作背景も感じてもらえれば」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館(1月2日は開館)。12月16日~20日、1月6日~10日は休館。観覧料は一般1,760円ほか。1月21日まで。

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