熱海と伊東の若手経営者らが4月20日、「熱海・伊東ビジネス塾」を立ち上げた。5月9日にキックオフイベントとして経営セミナーを開催し、熱海と伊東の地域発展に向けた取り組みがスタートする。
ビジネス塾では、国内外で活躍する経営者や各業界に精通した専門家によるセミナーや勉強会、地域課題に対するディスカッションや分科会を計画する。参加対象は、熱海・伊東の20~45歳の会社経営者、会社を継承予定の経営幹部、起業予定者、複業・副業者。
会の発足に際し、立ち上げメンバーの一人で、熱海と伊東で飲食店などを経営する土屋公泰さんは「積極的な経営者や起業したい人は、都内やオンラインで学習したり、人脈を自ら広げたりするが、熱海や伊東にいるとなかなか行動に移せない人もいる。コロナの影響もあり、熱海や伊東は首都圏の大手企業や投資家から、新規事業や投資の対象として注目されている。人脈でつながるような機会を作ることや、新しいことを生み出す地元の若手経営者の育成に貢献したいと思った」と経緯を説明する。
5月9日の経営セミナーは、HACKJPN,INC社長の戸村光さんを招いて行う。戸村さんは国内外のスタートアップ企業や投資家を評価するサービスを提供し、テレビのニュース番組での解説やビジネスコラムの執筆も行う。セミナーのテーマは「なぜ、私たちの地域はシリコンバレーから学ぶべきか」で、シリコンバレーと日本との比較、熱海・伊東のビジネスを題目にしたパネルディスカッションなども予定する。セミナー後には交流会を行う。
熱海市内で宿泊業と不動産業を営む渡邉慎太郎さんは「会社経営や起業の悩みなどを共有して解決につながることや、地域内の活性化になることを期待したい。経営者は孤独なので、それをカバーし合えるような会になれば。自分は数年前に事業継承した立場。継承することは難しさもあるが、既存事業を継ぐだけでなく、新しい事業にチャレンジすることで楽しいものにもなる。新しいことを生み出すきっかけになれば」と期待を込める。
セミナーは熱海スパ&リゾート(熱海市熱海)で14時から。定員は25人で、参加費は1万3,000円(交流会費込み)。申し込みはフェイスブックの登録専用フォームで受け付ける。