熱海銀座商店街の「和栗菓子 kiito -生糸-」(熱海市銀座町)が6月20日・21日、さくらんぼ「佐藤錦」を使ったモンブランパフェなど新作3品の販売を相次いでスタートさせた。
「和栗モンブラン専門店」として3月2日に開業した同店。1806年創業の老舗温泉宿「古屋旅館」(東海岸町)の新規事業として設立した飲食店の運営会社「モデストスマイル」が経営する。同社の内田宗一郎社長は「観光地として発展し注目される熱海において、中長期的に熱海の価値を上げ、まちづくりに貢献したい思いで開業した。開業以来、おかげさまで多くのお客さまに利用してもらっている。テークアウトが人気で、特に地元の人がお裾分けや差し入れ、贈答用で購入するケースが想定以上に多い」と話す。「さらに、これからの季節はテークアウトした商品を街や海辺で食べるお客さまも増えるので、テークアウトメニューのバリエーションを増やすことにした」とも。
新メニューは、テークアウト用2品とイートイン用1品の3品。テークアウトメニューは、レモンソースの爽やかな酸味がアクセントという「1mm(ミリ)和栗のモンブランケーキ レモンソースのクリームブリュレ」(1,500円)、国産さくらんぼのソフトクリームとモンブランを合わせた「1mm和栗のモンブランソフトクリーム さくらんぼ味」(1,200円)がそろう。
イートインメニューは、さくらんぼ・佐藤錦を使った「1mm和栗と佐藤錦のモンブランパフェ」(2,750円)。さくらんぼジュレ、熱海産ダイダイのパンナコッタ、自家製クッキー、丹那牛乳ヨーグルト、バニラアイスなどが幾層にも重なる。同店の川岸瑞樹さんは「モンブランがフルーツの果実味やクッキー、アイスなどとベストマリアージュに。見た目にも夏らしい華やかなパフェに仕上がった」と胸を張る。
新メニューの開発に当たっては、約2カ月かけて試行錯誤を繰り返したという。川岸さんは「ブリュレのソースは約20種類のフルーツソースからモンブランに合うソースを厳選した。さくらんぼ味のソフトクリームは、栗の本来の味を壊さないように糖分の配合にこだわった。全てのメニューにおいて5グラム単位で量と味を調整した」と言う。内田さんは「在籍するパティシエと調理師が開発に当たっている。スタッフの年齢も20代から40代と幅広いので、客層に合わせて各年代の意見を取り入れて、新商品の開発や改善に取り組むことができている」と話す。
内田さんは「数カ月ごとに季節の果物などを使った新メニューを販売していく予定。この夏は、佐藤錦のさくらんぼやさくらんぼ味のソフトクリームとモンブランの爽やかな組み合わせを楽しんでもらえれば」と期待を込める。
営業時間は10時~15時30分(テークアウトは17時まで)。水曜・木曜はテークアウト営業のみ。