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熱海でフラダンスの動きを取り入れた健康体操 シニア向け、支え合い熱海を元気に

健康体操に臨む牛島さんと参加者ら

健康体操に臨む牛島さんと参加者ら

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 熱海などでフラダンススタジオ「Me Ke Aloha Pumehana(プメハナ)」を主宰する牛島一江さんが5月、シニア向けに健康体操のレッスンを始めた。

運動を終えて笑顔でポーズを取る参加者ら

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 神奈川県や静岡県内でフラダンスのレッスンを提供する牛島さん。熱海市内では、市役所近くのスタジオでフラダンス教室を運営する。高齢者が多い熱海では、コロナ禍で外出を控えたり、人との交流が疎遠になったりする高齢者も少なくない。牛島さんは「こういう時期でも家に閉じこもらないようにしてほしい。独りでずっと家にいて、鬱(うつ)になる人もいる。人としゃべらず、一日声を出さない人も。そうすると緊急で助けを呼びたくても声が出ないこともあり得る。外に出て人と話すだけでもストレス解消になるし、声帯が衰えないようにしてほしい」と、レッスンを始めた経緯を説明する。

 レッスンは密を避けるため予約制で1回5人まで。体操は、椅子に座った状態でホットストーンを足の指に挟み、ハワイアンの音楽に合わせたゆっくりとした運動が中心で、フラダンスの手や腰の動作を取り入れる。敷いたタオルを足の指だけで手繰り寄せる運動は、「足指や土踏まずの部分を鍛えるため」と牛島さん。今日食べたいものを順番に声に出す「発声のトレーニング」、椅子に手を掛けて立ち上がった状態での下半身の運動なども行う。

 参加者は、熱海市内の70代から90代の女性が中心。約40分の運動を終えた70代の女性は「今日で3回目。病気やけがで左半身が動きづらい状態だったが、ここで運動を始めて段々と良くなってきた。左足の指がしっかり動くようになってきた」と笑顔で話す。90代の女性は「今回で2回目だが、運動すると体が温かくなる」と話す。同スタジオの近くで一人暮らしだという70代の女性は「昔は商売をしていたが、今は閉めてしまい、家に1人でいても気持ちが鬱になる。ここに来れば皆と話して気分転換にもなる」と言う。

 牛島さんは「母がこのスタジオを立ち上げて、当時から通っていた生徒が今のシニアの人たち。お世話になってきたのでお返しができれば。シニアの皆が支え合い、私たちから熱海を元気にしていきたい」と話す。「長生きの秘訣(ひけつ)はまず転ばないこと。簡単な動きを楽しみながらやって、自宅でも続けてもらえれば」と期待を込める。

 料金は、スタジオ会員=無料、一般=1回500円。問い合わせは「Me Ke Aloha Pumehana(プメハナ)」(TEL 080-2678-0814)。

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