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「がんばろう、熱海。立ち上がろう、熱海。」 ホテルニューアカオがメッセージ

被災者支援や復興のチャリティーを行う「ホテルニューアカオ」

被災者支援や復興のチャリティーを行う「ホテルニューアカオ」

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 熱海の「ホテルニューアカオ」(熱海市熱海)の赤尾宣長社長が7月13日、伊豆山の土石流災害を受けてメッセージを発信した。

イラストレーター「サンレモ」とコラボしたオリジナルグッズ

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 3日に発生した土石流災害で、同社は被災者を一時避難所として受け入れたり、チャリティーなどを行ったりしている。今回のメッセージは、同社のホームページやSNSで「がんばろう、熱海。立ち上がろう、熱海。」と題して公開した。

 メッセージで、赤尾さんは「人間は、時に悲しいほど無力な存在です。今回のような災害を目の当たりにすると、誰の心にも無力感という感情が少なからず沸きあがってくるのではないかと思います。でも、私たちは無力ではありません。ホテルニューアカオおよび関連施設であるハーブ&ローズガーデン、その周辺地区は、集中豪雨の影響が極めて少なく、災害地区から4kmほど離れていたこともあり、被災された方々に安心してお過ごしいただける環境は整っていました。なにか出来ることはあるはずだと『豚汁とおにぎり』から始めたささやかな支援は徐々に広がり、被災された方々への客室提供、温泉施設やコインランドリーの開放、救援物資を受け入れるためのヘリポートの提供など、不慣れながらもオールアカオで取り組みました。それは完璧でもないし微力だったかもしれない、けれど無力ではないのです。奮闘のさなか、全国からお寄せいただいた激励のお言葉と支援物資には勇気と希望を与えていただきました。本当に、本当に、心より感謝申し上げます」(原文ママ)と、寄せられた支援に感謝を表した。

 続けて赤尾さんは「いまホテルニューアカオがやるべきこと。それは、熱海市に活力を取り戻し、その魅力を国内はもとより海外にも伝え、次の世代にしっかりと継承する取り組みを行うことだと考えています。私たちの心は『未来』に向かい歩み始めています。被災地周辺における道路や観光地の復旧は着実に進んでおり、人や物の流れが徐々に戻るなど明るい兆しも見え始めています。どうか、これからもあたたかいご支援をお願いいたします」(同)と、前を向く。

 最後に、「ホテルニューアカオで働く仲間たちへ。他者への思いやりと献身、勇気と行動力には頭が下がる思いです。あなたたちを誇りに思います。ありがとう。がんばろう、熱海。立ち上がろう、熱海」(同)と締めくくった。

 同社は災害の発生直後から、「熱海ニューフジヤホテル」(銀座町)と共に避難所に身を寄せていた人の受け入れを始めた。4日には、同社などが進めるアートプロジェクトに参加しているアーティストのチャリティーTシャツの販売を開始。売上の全額は、熱海市に寄付するとしている。同社のオリジナルグッズを扱うネットショップの売上の20%も、支援金として寄付する。ネットショップでは、定番グッズのロゴ入り「ギョサン」や「Tシャツ」のほか、新たに販売を始めたイラストレーター「サンレモ」とのコラボグッズを提供。同社の担当者は「SNSなどで支援の輪が広がり、先週以降すでに数百件の注文をもらっている。製造者にも協力してもらい、急いで増産している。復興につなげたい」と話す。

 17日からは、同館の遊泳施設「オーシャンプール」を営業し、22日には「アカオビーチリゾート」の夏季営業もスタートさせ、観光客を迎え入れる。現在は「ロイヤルウイング館」でのみ宿泊客を受け入れているが、8月1日から「ニューアカオ館」の再開を予定している。一時休園していた観光庭園「アカオハーブ&ローズガーデン」は10日から営業を再開している。

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