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熱海のギャラリーで「シカ」展 アート視点で鹿の問題と活用考える

「シカ展2021 in Atami」会場

「シカ展2021 in Atami」会場

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 「シカ展2021 in Atami」が11月6日・7日、熱海駅近くにあるギャラリー「Article Atelier&Gallery」(熱海市桃山町)で行われた。

全日本鹿協会副会長の小林信一さん

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 野生の鹿の増加による農作物や森林被害、鹿の活用などについて考えるきっかけにしてほしいと、鹿の研究や森づくりの活動をする「全日本鹿協会」が主催した同展示会。2日間に渡り、鹿をテーマに活動するアーティストの作品展示、トークショー、ワークショップが行われた。

 野生の鹿は全国に約300万頭いるといわれ、その増加で森林被害による土壌流出、農作物の被害、衝突事故などさまざまな問題が発生している。静岡県立農林環境専門職大学短期大学部教授で同協会副会長の小林信一さんによると、捕獲・駆除、被害防止対策に加え、鹿が増加した根本的な原因と考えられる農山村の復興が問題解決のために必要だという。小林さんは「鹿を食肉=ジビエとして活用することや、アクセサリーとして皮を利用することができる。角は漢方薬にも用いられる。鹿を資源として活用することが進むことで、若い人も巻き込みながら農山村、地域経済の活性化につなげたい」と話す。

 展示会では鹿写真家・石井陽子さんが全国各地で撮影した鹿の写真や、鹿をテーマにした絵や角を使った立体作品を手掛ける菊池さつきさんらの作品が展示され、来場者の目を引いた。鹿の皮を使ってアーティストが作るバッグやアクセサリーの展示・販売も行った。

 同協会メンバーでギャラリーを運営する松本悠貴さんは「鹿に関係するアーティストにサポートしてもらい、鹿に特化したアートイベントを開催することができた。写真やアート作品を通じて鹿の問題を考えるきっかけになれば」と期待を寄せる。

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