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サッカークラブ「SS伊豆」、熱海でスクール始動 子どもたちがボール追う

熱海中学校の人工芝のグラウンドで汗を流す子どもたち

熱海中学校の人工芝のグラウンドで汗を流す子どもたち

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 静岡県社会人リーグ1部のサッカークラブ「SS伊豆」が6月、熱海で子ども向けのサッカースクールを本格始動した。

コーチや選手が子どもたちの指導に当たる(関連画像5枚)

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 SS伊豆は、「伊豆半島から世界へ」を合言葉に2016(平成28)年に設立された社会人サッカークラブ。ホームタウンは伊豆半島に置き、熱海の姫の沢スポーツ広場をホームグラウンドとして使う。現在、静岡県1部リーグに所属し、来季の東海リーグへの昇格を目指して戦っている。

 熱海でのスクール開設に当たり、3月に体験会を始めた。小学生が対象で、これまでに約30人が参加。現時点で22人が入会し、人工芝が整備された熱海中学校のグラウンドで汗を流す。幼稚園の年長の児童や5年生の女児も一緒に参加しているという。

 熱海でのスクール立ち上げの経緯について、同クラブ代表の片岡大輔さんは「以前はあったが、現在は熱海で公式戦に出場する小学生チームがない。熱海でもサッカーできる環境を作りたかった」と話す。今年から選手兼アカデミーコーチとして鈴木海都さんが入団したことも、立ち上げに至った大きな背景だという。現在23歳の鈴木選手は熱海市出身で、中学生まで熱海でサッカーを続け、その後は県外のチームで経験を積んだ。伊豆山の災害を見て、「熱海に戻って地域に貢献したい」と思い、今年2月に凱旋してSS伊豆に入団。鈴木選手は、ホーム開幕戦となった5月15日の試合でゴールを決め、スタンドに駆け付けたスクールの教え子らから大きな拍手をもらっていた。

 スクールの様子について、片岡さんは「みんなサッカーにのめり込んでいて、もっと練習したいと言っている」と話す。ほとんどがサッカー初心者だが、楽しんでサッカーに向き合っているという。「想定以上に多くの子どもたちが集まってくれた。熱海でのサッカーの可能性を感じる」とほほ笑む。

 5月のホーム開幕戦の前座試合で、初めての対外試合に臨んだアカデミーチーム。今年は、毎月のように練習試合やイベントに臨み、来年以降はチーム登録をして大会に出場する予定だという。今後について、片岡さんは「熱海のアカデミーのことを多くの人に知ってもらって、子どもたちにサッカーという選択肢を与えることができれば。アカデミーを、生まれ育つ熱海への地域愛、かっこいい大人になる人間性を育む場にもしていきたい。将来的にはトップチームに上がって活躍し、伊豆から世界に羽ばたいていける選手も出てくれば」と期待を込める。

 熱海でのサッカースクールは木曜19時から。入会方法はホームページで確認できる。

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