「ウィーン少年合唱団 熱海公演」が5月27日、熱海救世会館(熱海市桃山町)大ホールで開かれた。
熱海市内の小中学生や保護者含めて約1500人を集めた(関連画像5枚)
1498年にオーストリアで創立したウィーン少年合唱団は世界各国で公演し、熱海でも2019年にオーストリアと日本の国交樹立150周年を記念して開かれた。今回、コロナ禍の影響で4年ぶりの熱海公演となった。
同ホールには、一般客のほか熱海市内の小中学生も情操教育の一環で鑑賞に集まり、約1500人の聴衆で埋まった。合唱団を指揮するハイドン組のジミー・チャン楽長と24人の少年たちが奏でる「天使の歌声」に来場者たちは魅了された。合唱団は約20曲の歌声を披露。楽曲指導を受けた第二小学校の児童らもサプライズで登場して合唱団と一緒に歌い、聴衆を沸かせた。
開演前に開かれたレセプションでオーストリア政府観光局局長代理のニコル・キルヒマイヤーさんがあいさつし、「市内の小学校で楽長が楽曲指導もしたと聞いている。体験的な文化交流ができてうれしい。最高の音楽に触れてもらえるよう、これからも支援していきたい」と話した。熱海公演実行委員会代表の小椋郁乃さんは「地元熱海の人たちやふるさと納税の協力者のおかげで4年ぶりに開催できた。音楽を楽しむだけでなく、公演を通してヨーロッパの文化に触れる機会になれば。今後も良い音楽を届けられるように続けていきたい」と話した。