ラーメン店「中華そば うお静(せい)」(熱海市下多賀)が6月3日、熱海・網代駅近くにオープンする。
リブロースチャーシューやワンタンなどを乗せた「上中華 特選 淡麗醤油」(関連画像4枚)
店主は川久保彰人さん。2018(平成30)年11月、東京都日野市に開業した「中華そば うお青」を家族で熱海に移住したのをきっかけに屋号を「うお静」に変えて移転オープンする。ホテルのフランス料理のシェフや飲食チェーンの商品開発などを手がけた経歴を持つ川久保さんは、独学でラーメン店経営を学び、「うお青」を開いた。サバなどの魚介だしを使う淡麗スープのラーメンを提供してきた同店は、ラーメンウォーカーや食べログなどのグルメサイトでグランプリを受賞。行列が絶えないという繁盛店になっていた。
移転オープンする経緯について、川久保さんは「一時期、家族で伊東に住んでいたこともあり、水も空気も魚もおいしいこの地域で新たなチャレンジをしようと考えた」と話す。
「うお静」の席数はカウンター席とテーブル席を合わせて10席。シックな壁紙と木目調のデザインに仕上げた店内について、川久保さんは「和食店のような上質な空間で大人が一杯のラーメンを味わってもらえる雰囲気」と話す。行列対策としてタブレット式の整理券システムを導入する。
提供するメニューは、季節や時期によって変えるという3、4種類の魚介の煮干しスープと北海道産小麦「春よ恋」の特製麺を使ったラーメンで、リブロースチャーシューやワンタンなどを乗せた「上中華 特選 淡麗醤油(しょうゆ)」、「上中華 特選 貝と煮干し塩」(以上1,190円)、「漆黒の煮干し醤油」、「粗節うずわ醤油」(以上980円)など。お代わり用の「煮干しの追い玉」(490円)のほか、「本日のご飯物」も用意する。
プレオープンした5月31日は、地元住民のほか、ラーメン愛好家や「うお青」時代のファンらが都内などから駆けつけてにぎわった。あえて繁華街ではなく、人通りが少ない場所に出店したのは地方を活性化したいからだという。川久保さんは「日野で出店した時も同じような思いがあった。網代は熱海の繁華街と比べると寂しい印象がある。お客さまでにぎわいが生まれて地域の活性化に少しでも貢献できれば」と話す。
営業時間は、11時~14時30分、17時~売り切れまで。月曜、隔週火曜定休。駐車場あり。