アートツアー「ATAMI ART TOUR 2023 #1」が6月24日、熱海市内で開かれた。
アーティストの交流拠点「ATAMI ART VILLAGE」を見学(関連画像6枚)
熱海の魅力をアートで再発見してもらおうという「PROJECT ATAMI」実行委員会が主催した。「PROJECT ATAMI」は、東方文化支援財団と「ACAO SPA & RESORT」(熱海市上多賀)が2021年に始めた若手アーティストの制作活動を支援する取り組み。昨年に2回目を開催した市内各所にアーティストの作品を展開するイベント「ATAMI ART GRANT」では、延べ18万人を動員した。
今回のアートツアーは、同プロジェクトの取り組みを知ってもらうことと、各所に展示されたアート作品の鑑賞やアーティストとの交流を図ってもらうことで支援者のコミュニティーづくりを目的に新たに企画した。首都圏や熱海市内のアートコレクター、事業家、アート関係者ら約30人が参加。約4時間かけて同プロジェクトが進めるアーティストの交流拠点などを見て回った。
4月に「ACAO FOREST(アカオフォレスト)」に隣接してオープンした「NOT A GALLERY(ノットアギャラリー)」では、現在作品を展示しているアーティスト・河野未彩さんや宮原嵩広さんと交流したほか、アカオフォレストでも作品を鑑賞した。約5000坪の土地を生かして開設を進めているアーティストの交流拠点「ATAMI ART VILLAGE(アタミアートビレッジ)」も見学。参加者は、アーティストやプロジェクトメンバーの話に熱心に耳を傾けていた。
プロジェクトではこのほど、アート関係者のプラットフォーム「ATAMI ART CLUB」を開設し、アーティストを支援するパトロンのコミュニティーづくりも始めた。「ACAO SPA & RESORT」代表取締役CEOの中野善寿さんは「日本ではまだパトロンの意識が根付いていない。投機目的だけでなく、アーティストを支援することでアーティストの活動を広げられる土壌を作っていきたい」と話す。