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熱海の居酒屋「アンドバル」が「復興ラーメン」 伊豆山災害2年を前に

コマツ屋製麺とコラボした「熱海復興夜鳴きらーめん」

コマツ屋製麺とコラボした「熱海復興夜鳴きらーめん」

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 熱海の居酒屋「&BAR FACTORY(アンドバルファクトリー)」(熱海市中央町)が6月18日、伊豆山土石流災害で被災した製麺所「コマツ屋製麺」(上多賀)とコラボした「熱海復興夜鳴きらーめん」の販売を始めた。

復興を願ったラーメンを販売する居酒屋「&BAR FACTORY」(関連画像2枚)

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 販売するのは、コマツ屋製麺が製造する麺を使ったラーメンで、伊豆山地区の復興とバブル期は深夜まで営業するラーメン店も多かった繁華街がにぎわうことを願って「熱海復興夜鳴きらーめん」と名付けた。コマツ屋製麺は、1887(明治20)年に熱海・伊豆山で創業。2021年7月の伊豆山土石流災害で被災した工場は現在も立ち入り禁止の警戒区域に指定されている。昨年7月、上多賀に新工場を建てて製造を再開した。

 「災害を風化させず、食を通して復興を形にしたい」というコマツ屋製麺の中島秀人社長の思いに共感した同店店主の三浦渉さんが、地元の食材を使ったラーメンを開発した。三浦さんは「災害が発生した時期は店のオープンと重なり、身近に起きた災害の支援が十分にできなかったことがずっと心残りだった。災害から2年を迎えるに当たり、少しでも復興の役に立てばと思った」と話す。

 「熱海復興夜鳴きらーめん」に使うかつお節や野菜も熱海市内の事業者から仕入れる。熱海の海をイメージしたというスープは、魚貝系のうまみが特徴のしょうゆ味に仕上げた。一杯900円で販売し、売上金の一部を伊豆山復興支援団体に寄付する。

 災害からちょうど2年となる7月3日は、限定50食を一杯100円で提供するチャリティーイベントを開く。募金箱も用意し、当日の売上金全額は、募金箱に寄せられた全額と共に支援団体へ寄付するという。

 アンドバルファクトリーの営業時間は18時~翌2時。月曜定休(7月3日は営業)。

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