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熱海・網代に「010ステーションフィッシュ」 釣った魚を急速冷凍に

観光客が釣った魚を急速冷凍する河原崎剛社長

観光客が釣った魚を急速冷凍する河原崎剛社長

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 持ち込んだ魚をさばいて急速冷凍する「010 STATION FISH(ゼロイチゼロ・ステーション・フィッシュ)網代店」(熱海市網代)が8月25日、網代港にオープンした。経営は急速冷凍機の製造・販売を手がける「ゼロイチゼロ」(浜松市)。

持ち込んだ魚を手際よくさばくスタッフ(関連画像5枚)

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 同店では、観光客らが釣って持ち込んだ魚をスタッフがさばき、真空パックにしてからマイナス35度で急速冷凍する。冷凍した魚はそのまま持ち帰るかクール便で配送することもできる。同社社長の河原崎剛さんは「成長段階にある急速冷凍の技術を使い、サービスを普及させたいと会社を設立した。釣った魚を素早く新鮮な状態で保存できる。まずは首都圏からの観光客が多く、このサービスを必要とするだろう網代からスタートすることにした」と話す。

 店がある網代港は、釣り堀や釣り船で釣りを楽しむ観光客も多い。水産卸「かね哲水産」と業務提携し、かね哲水産の施設の一部を活用して開業した。魚をさばくのは、地元で鮮魚店を営んでいたというスタッフが担い、開きや三枚下ろし、刺し身などに加工する。料金は魚の大きさで異なり、1匹200円から。急速冷凍は1袋1,000円から。

 オープンした25日は、朝から魚を持ち込む観光客らでにぎわったという。都内から釣りに訪れた家族は「せっかく釣ってもさばくのは苦手なのでこのようなサービスはありがたい。すぐに食べきれない分は新鮮なうちに冷凍してもらえるので安心」と笑顔で話す。同店スタッフの村松光美さんは「急速冷凍している間に周辺の飲食店で食事を楽しむなどして網代エリアも楽しんでほしい。このようなサービスがあることで釣り客が増えて地域の活性化にも貢献できれば」と期待を込める。

 現在は試験営業期間で、運営を仕組み化して全国に急速冷凍サービスを普及する計画という。河原崎さんは「冷凍食品も増えて一般の人の冷凍に対する見方も変化している。急速冷凍の技術をさまざまな場所で生かしてもらえるようにビジネスを展開していきたい」と話す。

 営業時間は10時~16時。金曜~月曜営業。

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