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熱海で未活用魚の「さつま揚げ」お披露目 水産事業者が連携して開発

「おさかなフェスティバル」の浜焼きメニューの一品で提供した「あたみ未活用魚揚」

「おさかなフェスティバル」の浜焼きメニューの一品で提供した「あたみ未活用魚揚」

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 鮮魚卸「宇田水産」(熱海市桜町)と練り製品の製造販売を手がける「山田屋水産」(青葉町)がコラボして開発した「あたみ未活用魚揚」が11月3日、「おさかなフェスティバル」でお披露目された。

浜焼きメニューの一品で提供したエソと小サバのさつま揚げ(関連画像3枚)

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 熱海の定置網にかかるエソと小サバをすり身に加工して揚げた同商品。エソや小サバは市場では値がつきにくい「未活用魚」として扱われる。漁業資源の浪費を削減し、商品として活用することで環境に配慮した食体験を提供しようと、長年の取引関係を持つ両者が連携して商品開発に取り組んできた。

 小骨が多く、おろす手間がかかるエソは、宇田水産の職人が三枚おろしに加工。山田屋水産ですり身状にし、グチやスケソウダラのすり身と合わせて成形・加熱して練り物に加工する。エソには枝豆やタマネギ、小サバにはネギやショウガ、みそを加えて風味を整えた。

 同フェスの会場では、浜焼きメニューの一品として提供。来場客が七輪で焼いて食べた。山田屋水産の福島瞳社長は「今後は季節によって、カマスやイサキなどの未活用魚をすり身として使っておいしく提供していきたい」と話す。宇田水産の宇田勝社長は「地元の企業同士が連携した取り組み。水揚げされても人の口に入らなかった魚をおいしく加工し、さつま揚げだけでなく新しい商品への活用も見据えている」と意欲を見せる。

 山田屋水産の直売店(咲見町)では、4つ入りをそれぞれ540円で販売する。

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