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熱海のカフェが「ドリップバッグ加工サービス」 自宅のコーヒー豆を加工

カフェバール「QUARTO(クアルト)」店主の加藤麻衣さん

カフェバール「QUARTO(クアルト)」店主の加藤麻衣さん

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 熱海銀座商店街のカフェバール「QUARTO(クアルト)」(熱海市銀座町)が2月1日、自宅のコーヒー豆や粉を店でドリップバッグに入れる「ドリップバッグ加工サービス」を始めた。

熱海銀座商店街に位置するクアルト

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 利用客が自宅にあるコーヒー豆を店に持ち込むと、豆をひいて一杯ずつドリップバッグに入れて返す。ひいた粉の状態で持ち込んでも、同様に一杯ずつドリップバッグに加工する。豆や粉は店でいったん預かり、2~3日後に店で受け取ることができる。店主の加藤麻衣さんは「自宅にドリップマシンやコーヒーフィルターが無い人も多い。コーヒー豆のもらい物がそのまま家で眠ってしまっていることがあると思う。ドリップバッグにすることで、時間が無い朝でも手軽に飲めるようになる」と、サービスを始めた経緯を説明する。

 きっかけは常連客からの相談だったという。「コーヒー豆をもらったけど、ひくことができずに困っていた。それを店でひいてあげたところ、とても喜んでもらえた。同じように困っている人がいるのでは」と、客との会話がサービス導入のヒントになったと明かす。料金は、持ち込む豆や粉の量によって変わる。100グラムから50グラム単位で対応し、100グラム=400円、300グラム=800円など。フレーバーコーヒーや賞味期限が切れたコーヒー豆は対象外。

 同店は2017(平成29)年8月に開業。カウンター5席、共有テーブル席、スタンディング席を構える、熱海では珍しいバールスタイルのカフェとして営業する。加藤さんは「オーダーを受けてからコーヒーをいれる。豊富なバリエーションのコーヒーを提供しており、お客さまのその日の気分や要望によって選ぶことができるようにしている」とこだわりを説明する。ハンドドリップコーヒーのクアルトブレンド(ホット・レギュラー=420円、ラージ=550円)、エスプレッソ(レギュラー=270円、ラージ=420円)など、コーヒーだけでも20種類以上のメニューを取りそろえる。

 観光客が集まる熱海銀座商店街にあるため観光客の利用も多いが、地域の常連客が毎日立ち寄る憩いの場にもなっている。加藤さんは「自分の持っている技術や経験を店のコンセプトに合わせてサービスとして提供している。今こういう時期だからこそできる新たなチャレンジをしながら、コーヒーを楽しむ機会を提供していきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~18時。木曜定休。

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