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熱海「東海バス」が交通系ICカードを導入 バス利用の不便さを解消

ICカード利用のステッカーを貼った東海バスの車両

ICカード利用のステッカーを貼った東海バスの車両

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 東海自動車(伊東市)は3月16日、熱海市内で運行する路線バス「東海バス」に交通系ICカードを導入した。

導入初日には車両にステッカーを貼付

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 熱海自然郷線を除く、熱海市内と湯河原町内の路線で利用できる。市内各所を循環する「湯~遊~バス」では運賃250円の支払いのみが対象。乗車時に整理券を取らず、乗車口左側に設置したカード読取部にICカードをタッチし、降車時に運賃箱に設置したカード読取部にICカードをタッチする。バス車内で1,000円をチャージすることもできるが、オートチャージには対応していない。利用できる交通系ICカードは、PASMO、Suica、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけん。

 これまで市内を運行する伊豆箱根バスではICカードが利用できたが、東海バスでは利用できなかったことから、旅行者の多い熱海ではバス利用者にとって不便な状況が続いていた。同社担当の吉田雄一さんは「熱海は首都圏からの観光客が多く、ICカードの導入を求める声が多数あった。併せて、感染症対策として硬貨を介しての接触を防ぎ感染拡大を防止する目的もあった」と、導入の背景を説明する。

 導入初日となった16日は現在のところ、大きなトラブルの報告は寄せられていないという。「まだ使い慣れていない方もいるので、車内に利用方法を掲示したり、音声ガイダンスを流したりしている。これまで小銭を準備するのが面倒でバスを控えていた方も、ICの導入でハードルが下がり、バスの利用が増えれば。乗降時に両替したり、小銭を準備したりして時間が掛かっていたところを、時間短縮につながることも期待できる。より便利になったので、坂道が多い熱海市内の移動や観光にバスを使ってもらえれば」と呼び掛ける。

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