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熱海銀座商店街のカフェ「オーガニックボックス」がフルーツシロップ開発 ネットショップも開設

フルーツシロップとハーブティーを掲げる店主の杉本祐一朗さん

フルーツシロップとハーブティーを掲げる店主の杉本祐一朗さん

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 熱海銀座商店街のオーガニックスタンドカフェ「Organic Box(オーガニックボックス)」(熱海市銀座町)がこのほど、自宅用や贈答用商品の販売を始めた。店頭での販売に加え、5月19日に新たに開設したオンラインショップでも扱う。

新たに販売を始めたフルーツシロップとハーブティー

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 販売を始めたのは、フルーツシロップ2種類とハーブティー3種類。店主の杉本祐一朗さんは、開発の経緯について、「新型コロナの影響で店まで来ることができないお客さま向けに、自宅でも店の味をそのまま味わってほしいと思い開発に着手した」と説明する。構想から約1年掛けて、販売にこぎ着けた。

 同店は、原材料全てをオーガニックや無農薬にこだわったものを仕入れ、店で果物と蜂蜜などを使ってフルーツシロップを仕込む。自家製シロップを炭酸水で割ったサイダーやイチゴミルク、オーガニックハーブティー、ホットドリンク、期間限定のかき氷などを提供してきた。「お客さまからも自宅でドリンクを作れるシロップが欲しいという声があり、何とか実現させたかった」と杉本さん。

 実際にシロップ作りに着手したものの、思いのほか苦労したという。杉本さんは「工場に店と同じ原材料でシロップの試作の依頼を掛けても、できあがってみると店と全く同じ味にはならなかった」と話す。「何度も何度も試行錯誤して、ようやく納得のいくシロップができ上がった。時間は掛かったが、その分良い商品になった」と自信をのぞかせる。

 瓶に入れたフルーツシロップは、有機JAS認定のイチゴと有機砂糖のみで作った「ストロベリーシロップ」(2,500円)、高知県産の自然栽培ショウガと有機黒糖、有機ブラックペッパーで作った「ブラックジンジャーシロップ」(3,300円)の2種類。店でも人気のイチゴとジンジャーを商品化した。「イチゴ1キロの原料に対して、シロップ5本しか作らない。ジンジャーも同様。糖類などで薄めれば、もっと本数を作ることはできるが、余分な物は入れず、素材そのものの味を楽しんでほしいと思った」と、こだわりを説明する。

 ハーブティーは、一日のシーンに合わせて飲んでほしいと、「朝用」「日中用」「夜用」の3種類を用意する。緑茶とレモンバーベナなどをブレンドした「スイートモーニング」、ミシマサイコやホーリーバジルなどをブレンドした「ヘルシーデイタイム」、カモミールとラベンダーなどをブレンドした「ヒーリングナイト」の3種類(以上1,800円)。いずれも有機JAS認定の農薬不使用ハーブを使う。

 販売開始をSNSで告知すると、待ちわびた客から続々と注文が入っているという。「ネットショップを開設する前、店頭での販売開始を知ったお客さまから電話で注文が入ったときは本当に感動した。苦労して作って良かったと心から感じた」と笑顔で話す。購入客の中には、シロップをシャンパンと割る飲み方や、テレワーク中にハーブティーを楽しむ姿などをSNSに上げる人もいて、「新しい飲み方や生活の中への取り入れ方など、私たちも新たな気付きになっている」とも。杉本さんは「原材料だけでなく、パッケージにリサイクル紙100%のものを使うことにもこだわっている。今後も、体に優しい原材料を使うことや、環境に配慮した取り組みなど積極的に行っていきたい」と意気込みを見せる。

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