観光庭園「アカオハーブ＆ローズガーデン」（熱海市上多賀）が6月1日、同園で採取した蜂蜜の販売を始めた。

蜂蜜の採取の様子

　同園の自家製蜂蜜の販売は、昨年に続き2年目。約20万坪ある園内の自然資源を生かした取り組みの一環として行われている。今年は、「伊豆山みつばち農園」（上多賀）が協力し、3月～4月の2カ月にわたり園内に蜜蜂の巣箱を設置した。アカオハーブ＆ローズガーデンの矢部詩織さんは「この時期に園内で咲くヤマザクラや菜の花、ハーブの花など、春に咲く花々から採取された蜂蜜は、まさに『百花蜜』。優しい花の香りと爽やかな味わいが特徴」と説明する。

　昨年は販売量も少なく、1カ月ほどで完売したという。今年は巣箱を増やし、重さ約23キロの蜂蜜を採取した。「昨年の2倍ほどの量を確保した」という。採取した蜂蜜は「アカオの花みつー庭園からの花便りー」（50グラム＝756円、135グラム＝1,512円）として、園内のショップ「ハーブハウス」とカフェ「COEDA HOUSE」で販売する。

　昨年は蜂蜜を使い、「COEDA HOUSE」でレモネードなどのメニューを提供した。今年も同カフェや系列のレストラン「花の妖精」（熱海）で、蜂蜜を使ったオリジナルスイーツやドリンクを提供する予定だという。矢部さんは「この時期にしか味わえない園の花々の恵みを味わってほしい」と呼び掛ける。