熱海の中華料理店「美虎(みゆ)」のシェフ・五十嵐美幸さんが監修する料理の提供が10月1日、観光特急列車「サフィール踊り子」のカフェテリアで始まった。
五十嵐さんは、2021年に熱海市内に自身監修の店2店を開業。静岡や伊豆の名産品のおいしさを伝えたいと、地元の食材を使った料理を提供する。油揚げを皮に使った「熱海シュウマイ」や地元の干物をだしにしたラーメンなど、地域に根差したメニューを積極的に開発している。
車内で提供するメニューは、「心も身体も温まる毎日食べられるヘルシーで身体に優しい中華」をコンセプトに五十嵐さんが考案。サフィール踊り子オリジナルメニューを中心に、予約した乗客へ提供する。
メニューのテーマは、「旅の想(おも)い出となる 心温まる 一品を」。伊豆山土石流災害で被災した「コマツ屋製麺」(上多賀)とコラボした「熱海復興麺」を使う「大ぶりエビワンタン復興麺」(1,700円)、上海ガニのみそペーストを使う「特製上海ガニロールキャベツ」(3,500円)、点心「熱海シュウマイ」(380円)などを用意する。静岡みかんを使ったエッグタルトやジェラートなどのデザートもそろえる。
サフィール踊り子は、東京駅や新宿駅と伊豆急下田駅を結ぶJR東日本の観光列車。熱海や伊豆高原など伊豆の観光地に停車する。全車グリーン席で運行している。