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熱海で「はしご酒クーポン」始動 飲食店を飲み歩いて楽しんで

「はしご酒クーポン」を企画するサイトプラスの遠藤駿さんと提携店・かぎやの青木善之さん(左から)

「はしご酒クーポン」を企画するサイトプラスの遠藤駿さんと提携店・かぎやの青木善之さん(左から)

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 熱海市内の飲食店で特典が受けられる「はしご酒クーポン」が10月1日、本格スタートした。

提携店のクーポンや地図を載せた冊子「はしご酒クーポン」(関連画像2枚)

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 繁華街に飲食店が密集する熱海の街を飲み歩いて楽しんでほしいと、ホームページ制作などを手がける「サイトプラス」(三島市)が企画した。同社取締役の遠藤駿さんは「熱海を飲み歩くと魅力的な店が多いことに気づく。繁華街に店が密集していて複数の店を回りやすいのも特徴。地元の人だけでなく、観光客にもクーポンでお得に『はしご酒』を楽しんで、熱海のすてきな店を知ってもらいたい」と期待を込める。

 8月に準備を始め、9月に16店の協力を取り付けてテスト稼働に臨んだ。熱海市や熱海市観光協会などの後援も受けて10月1日、本格的にスタートを切った。クーポンを利用できる提携店は32店。洋食店やすし店、バー、スナックなど、さまざまなジャンルの飲食店で特典を受けることができる。

 利用したい人には、クーポンや地図を載せた冊子「はしご酒クーポン」を提携店や賛同する宿泊施設が500円で販売。クーポンを利用できる店で冊子を提示した人に記載の特典を提供する。特典は「ワンドリンク」「ギョーザ1皿」「牛タンのポン酢がけ」など各店で異なる。遠藤さんは「クーポンは来年3月末まで使えるので、熱海旅行をリピートしてクーポンを使ってもらいたい。お酒が飲めない人でも、お得に楽しめる内容になっている」と話す。

 企画に協力する熱海市観光建設部の立見修司さんは「行政も、配布誌で夜営業する飲食店の特集を組んだり、『5時からクーポン』を発行したりと、夜のにぎわいを創出する施策に取り組んできた。『はしご酒』の企画は、店同士が協力してお薦めする店を紹介し合う関係につながるのでは」と期待を寄せる。

 「昼は若い観光客で街はにぎわっているが、夜はまだ弱い。クーポンで来店しやすくなり、魅力的な店が見つけやすくなれば」と提携店の一つ「海鮮イタリアンかぎや」(熱海市銀座町)の店主・青木善之さん。遠藤さんは「宿泊施設の宿泊プランに『はしご酒クーポン』を組み込んでもらうことで、泊食分離で街の飲食店の利用につなげる期待も。提携店を増やすことやイベントとの連携も計画している。将来的には、多言語化やアプリ化に取り組んでより使いやすい仕組みにしていきたい」と意欲を見せる。

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